東日本大震災から約1カ月半。被災地が求める物資の一つに、自転車がある。車があってもガソリンが入手しにくい現地では、運搬や移動などの重要な手段となっている。
NPO法人「地域の芽生え21」(桑原里保理事長)=足立4丁目=は、不用になった自転車を被災地に送り届ける支援を行っている。
日頃は青少年の健全育成を目的に、野球チームなどの資源回収などで集めた資金を基に、スポーツイベントの企画、指導者派遣などの活動をしている。
震災直後、宮城県塩釜市在住の会員と連絡が取れなかったことから、桑原理事長の夫の裕介さんら男性会員3人が、3月13日(日)、支援物資を車に積んで現地に駆けつけた。会員の無事は確認できたが、被災地の悲惨な状況を目の当たりにして、「何ができるかを考えた」という。
その後、裕介さんが東日本大地震復興支援担当として数回にわたり、名取市、東松島市などに支援物資を届ける中で、自転車の必要性を痛感した。「給水所から水を運ぶのも、年寄りは大変。せめて自転車があれば」
足立区に掛け合って再活用の放置自転車16台を無期限で借り受け、3月31日(木)、トラックで宮城県多賀城市に送り届けた。自転車1台1台に、自転車提供にも協力した千寿第五小学校の児童たちによる、「日本は一つ」「仙台と東京も繋がっている」などのメッセージの短冊がつけられた。
運搬のトラックの前面に掲げられた幕には「負けないぞ東北」の文字。「がんばろう東北」のキャッチフレーズがよく聞かれるが、現地の人から「やめてほしい。これ以上、頑張れない」と言われ、彼らの意見を反映して、東北の人たちの粘り強さを応援メッセージにした。「彼らに一番の望みを聞いたら、答えは
〝普通に生活したい〟 だったんですよ」。当たり前の生活ができない被災者の苦悩が、凝縮されている一言に、裕介さんの顔が曇る。
現地に足を運び、今すぐ何が必要かわかる反面、資金の問題がある。1回の往復で、ガソリン代が2万円かかるという。運営資金は全てつぎ込み、今は持ち出しの状態だ。
それでも続けたいと、支援物資を自転車に絞って、長い支援を考えている。桑原家には5人の子どもがいる。「うちの子は学校に通えているんだと思うと、何とかしなくちゃ、と熱い気持ちになる」
4月16日(土)には2回目の支援を実施。七ヶ浜に自転車やベビーカーなどを届けた。
地域の芽生え21では、支援物資と支援活動資金を募集している。不用な自転車のある人は、ぜひご協力を。
《支援自転車募集》
【募集物資】主に子供用自転車。大人用自転車、子ども乗せチャイルドシートも募集
※自転車は防犯登録を抹消の上、すぐに使用出来るように各自整備したもの、サビなどないもの
【持参場所】足立区NPO活動支援センター(足立区梅田7―13―1、「梅島駅」徒歩6分)
【日時】4月22日(土)午前10時~午後2時、23日(日)午前10時~午後3時、24日(月)同
【連絡先】NPO活動支
援センターTEL3840・2331、NPO法人地域の芽生え21(東日本大地震復興支援担当・桑原)TEL080・5649・1910
《支援活動資金募集》
被災地への支援物資の輸送費など、活動資金を募っている。
【口座】ゆうちょ銀行=記号10040、番号63851831、名義は特定非営利活動法人地域の芽生え21(ATM画面表示はトクヒ チイキノメバエニジュウイチ)。他銀行からの振り込みは、店名〇〇八(ゼロゼロハチ)、店番008、普通口座6385183
写真上/自転車提供の千五小児童の保護者と桑原会長(後ろ)=千寿第五小学校で
下/支援自転車を積んだ出発前のトラック=足立区内路上で
NPO法人「地域の芽生え21」(桑原里保理事長)=足立4丁目=は、不用になった自転車を被災地に送り届ける支援を行っている。
日頃は青少年の健全育成を目的に、野球チームなどの資源回収などで集めた資金を基に、スポーツイベントの企画、指導者派遣などの活動をしている。
震災直後、宮城県塩釜市在住の会員と連絡が取れなかったことから、桑原理事長の夫の裕介さんら男性会員3人が、3月13日(日)、支援物資を車に積んで現地に駆けつけた。会員の無事は確認できたが、被災地の悲惨な状況を目の当たりにして、「何ができるかを考えた」という。
その後、裕介さんが東日本大地震復興支援担当として数回にわたり、名取市、東松島市などに支援物資を届ける中で、自転車の必要性を痛感した。「給水所から水を運ぶのも、年寄りは大変。せめて自転車があれば」
足立区に掛け合って再活用の放置自転車16台を無期限で借り受け、3月31日(木)、トラックで宮城県多賀城市に送り届けた。自転車1台1台に、自転車提供にも協力した千寿第五小学校の児童たちによる、「日本は一つ」「仙台と東京も繋がっている」などのメッセージの短冊がつけられた。
運搬のトラックの前面に掲げられた幕には「負けないぞ東北」の文字。「がんばろう東北」のキャッチフレーズがよく聞かれるが、現地の人から「やめてほしい。これ以上、頑張れない」と言われ、彼らの意見を反映して、東北の人たちの粘り強さを応援メッセージにした。「彼らに一番の望みを聞いたら、答えは
〝普通に生活したい〟 だったんですよ」。当たり前の生活ができない被災者の苦悩が、凝縮されている一言に、裕介さんの顔が曇る。
現地に足を運び、今すぐ何が必要かわかる反面、資金の問題がある。1回の往復で、ガソリン代が2万円かかるという。運営資金は全てつぎ込み、今は持ち出しの状態だ。
それでも続けたいと、支援物資を自転車に絞って、長い支援を考えている。桑原家には5人の子どもがいる。「うちの子は学校に通えているんだと思うと、何とかしなくちゃ、と熱い気持ちになる」
4月16日(土)には2回目の支援を実施。七ヶ浜に自転車やベビーカーなどを届けた。
地域の芽生え21では、支援物資と支援活動資金を募集している。不用な自転車のある人は、ぜひご協力を。
《支援自転車募集》
【募集物資】主に子供用自転車。大人用自転車、子ども乗せチャイルドシートも募集
※自転車は防犯登録を抹消の上、すぐに使用出来るように各自整備したもの、サビなどないもの
【持参場所】足立区NPO活動支援センター(足立区梅田7―13―1、「梅島駅」徒歩6分)
【日時】4月22日(土)午前10時~午後2時、23日(日)午前10時~午後3時、24日(月)同
【連絡先】NPO活動支
援センターTEL3840・2331、NPO法人地域の芽生え21(東日本大地震復興支援担当・桑原)TEL080・5649・1910
《支援活動資金募集》
被災地への支援物資の輸送費など、活動資金を募っている。
【口座】ゆうちょ銀行=記号10040、番号63851831、名義は特定非営利活動法人地域の芽生え21(ATM画面表示はトクヒ チイキノメバエニジュウイチ)。他銀行からの振り込みは、店名〇〇八(ゼロゼロハチ)、店番008、普通口座6385183
写真上/自転車提供の千五小児童の保護者と桑原会長(後ろ)=千寿第五小学校で
下/支援自転車を積んだ出発前のトラック=足立区内路上で