足立朝日

潤徳女子高校 制服も校内もリニューアル

掲載:2011年11月5日号
 ようやく秋らしくなり、街中を歩く学生たちの制服姿も板についてきた。
 千住ではそんな女子学生たちを見て、おや、と思った人もいるかもしれない。潤徳女子高等学校(千住2‐11)の制服が、今年4月の新入生から新しいデザインに変わった。前回のリニューアルから実に20年ぶりになる。
 デザイナーが87年になる学校の歴史を調べ、千住の街を実際に歩いて、風景とも合うよう心がけたといい、細かい部分にはさりげなく伝統色のえんじが使われている。
 様々な着こなしができるのが、最大のポイント。冬のブレザーは、襟と裾の内側に「Juntoku girls」の縫い取りがあり、胸ポケットから覗くチーフが正装らしさを演出。軽くて、しかも家庭で丸洗いできる優れものだ。
 ブレザーの下に着るベスト(白、グレー)、パーカー、カーディガンも着用できるので、寒暖の調節がしやすく、ネクタイとリボンも選べる。スカートはグレーの正装用と、通年用のチェックの2種類。ブラウスは透け防止加工がされていて、夏でも安心して動ける。
 1年生に感想を聞いてみると、「着崩さなくてもかわいく着られる」(清水久美子さん)、「細く見えるので、とてもかわいい。着膨れしない」(杉浦可純さん)、「シャツのカラーバリエーションが3色(白、ピンク、ブルー)あるので、自分でコーディネートできる」(井上葉月さん)、「1年中、2種類のスカートがはける」(中澤咲稀さん)、と大好評。
 年頃の女の子たちのお洒落心をしっかり掴んで、千住の街の新たな風景の一部となっている。
●校内リニューアル
 制服だけでなく、5階建校舎の1・2号館も夏休みにリニューアルした。
 美術室が地下に移され広くきれいになったのをはじめ、充実した学校生活のための様々な配慮と工夫がされている。
 2、3年生に感想を聞くと、「緑色だった廊下の壁がピンク色になって、女子高らしくていい」との声。教室の床が明るい色になり、「キレイになったことで、汚しちゃいけない」と掃除にも力が入るようになったとか。「黒板がマス目入りになって、先生の字が曲がらなくなった」、なんて効果も。
 ロッカーも大きく変わった。服や教材などを整理して入れやすいように内部が仕切られているだけでなく、避難用のリュックが1人1つずつ備えられている。廊下と階段の照明がセンサーで点くなど、エコを意識したシステムも導入されている。
 来年度には3号館もリニューアル予定という。

写真上/新しい制服姿の1年生
下/防災を意識した教室の新しいロッカー