足立朝日

54年ぶりの東京国体トップクラスの選手たちを間近で見よう 9月29日~10月7日 足立区で柔道・剣道競技

掲載:2013年9月5日号
 第68回国民体育大会(国体)が、9月28日(土)~10月8日(火)、東京で開かれる。東京での開催は54年ぶり3回目。足立区でも東京武道館(綾瀬)で剣道、柔道の競技、総合スポーツセンター(東保木間)でトランポリンのデモンストレーションが行われる。日本のトップレベルの選手たちを、生で見られる絶好のチャンス! この秋は、スポーツの祭典を思いきり楽しもう。

◆足立区の火を運ぶ足立新田高校・村山優里さん
 国体には、選手たちの活躍を見守る「炬火」がある。オリンピックの聖火にあたるもので、各市区町村で採火されたものが9月28日(土)、メイン会場の味の素スタジアム(調布市)で行われる総合開会式で、炬火台に点火される。
 その集火式に足立区の代表として出演するのが、村山優里さん(足立新田高校2年/入谷在住)。9歳からトランポリンを始め、フリーエアスポーツクラブで日々練習を重ねる。昨年12月の全日本大会で個人3位、シンクロ(ペア競技)で優勝。ナショナルチームに選ばれた実力の持ち主だ。
 得意な技は、国内の試合で女子があまり使わないという技「ミラー」(後方2回宙返り+3回ひねり)。「新しい技、難しい技、自分しかやっていない技にたくさん挑戦したくて」。トランポリンの魅力は「高さ、キレイさ。難度が高いけどキレイなところ」と村山さん。
 今回の大役が決まって、「足立区の代表としてしっかりやりたい。新しい世界に挑戦するので緊張するけど、光栄なことだと思う。国体に出る選手たちの気合い、国体に向けた気持ちを背負って頑張りたい」。
 村山さんが運ぶ「足立区の火」は、7月20日(土)の「足立の花火」会場で、ボランティア24人が、昔ながらの火起こし器と奮闘して起こしたもの。
 開会式では市区町村の代表54人が火を持ち寄り、その中から抽選で選ばれた12人が、集火台に直接点火する3人に火をリレーする。その12人を引き当てた村山さんは、運も強いようだ。
 将来は「オリンピックでメダルを獲りたい!」と笑顔も伸びやか。村山さんの演技は、9月23日(月・祝)のデモンストレーションで見られる。
◆足立学園の羽鳥さんが柔道に出場
 10月5日(土)の柔道競技に、東京都代表として足立学園(千住旭町)の羽鳥弘伸くん(高校3年)が出場することが決まった。
◆おもてなし食
 競技期間中、東京武道館の外庭休憩テントで、足立区のご当地食が、選手たちを中心にふるまわれる。1日各300食。無料。午前11時~午後2時(予定)。
▼「ねぎま鍋」(足立市場)/9月29日(日)・10月6日(日)=江戸時代の千住庶民の料理が、足立市場協会によって復活。本来のねぎまは「ねぎ」と「マグロ」だが、「千住魚河岸ねぎま鍋」ではメカジキ
と千寿ネギを使用。塩と醤油などで薄味に仕上げ、あっさりとしてコクがある。
▼「足立菜うどん」(東京商工会議所足立支部)/10月1日(火)・7日(月)=昨年、足立区新ご当地グルメ創造プロジ
ェクトが開発。足立区の特産品・小松菜(足立菜)を練りこんだ緑色の麺が特徴。東京しゃもとその肉の出汁、東京しょうゆ、ネギを使ったつゆで食べるつけ麺だが、国体ではあたたかいうどんとして提供。昨年の「都内産農林水産物を使用した料理コンクール」で最優秀賞受賞。
▼「とん汁」(JA)/9月30日(月)=区の野菜を使ったとん汁。
▼「北千住ガーリックチキンバーガー」(東京商工会議所足立支部)/10月5日(土)=ご当地グルメ第2弾として誕生。その場で焼いたガーリック風味のやわらかいチキンソテーを、もちもちのバンズに自分で挟んで食べる。ボリューム満点。
【交通】トランポリン=総合スポーツセンター(竹ノ塚駅から東武バス六町駅行き「足立総合スポーツセンター」下車徒歩1分)
 剣道・柔道=東京武道館(綾瀬駅東口徒歩3分)。いずれも駐車場なし
【問合せ】TEL3880・0039お問合わせコールあだち

写真/トランポリンの練習に励む村山さん=入谷のフリーエアースポーツクラブで