「今年も昨年以上に質が上がって、甲乙付けがたい作品が揃い、悩まされました」――。審査委員長の太田勝彦・千寿桜小学校校長は、全体の講評でこう語った。今年で3回目を迎えた足立区小学生スクラップコンテストは、10月5日(土)に表彰式が行われ幕を閉じた。夏休みを中心に行われたこのコンテストは、環境問題、動物、富士山、スポーツなど自分が気になった問題にテーマをしぼって新聞を読み込み、小学生らしいコメントを添えた作品が多く、来賓の青木光夫区教育長も「テーマを決め、分類し、評価するという総合的な力を発揮した力作揃い」と称えた。
区教育委員会、朝日新聞社、足立朝日、朝日小学生新聞など後援、足立成和信用金庫、アダチン、JCN足立協賛で行われたスクラップコンテストの表彰式は、北千住マルイ10階にあるシアター1010アトリエで行われた。
式には、9人の入選者と父母が参列、太田審査委員長、審査委員の石岡勝彦島根小校長、佐藤衆一千寿第八小校長、足立区朝日新聞販売店会の各店主、竹内吉晴足立朝日編集長、来賓として、青木足立区教育長、込山松人足立成和信用金庫常務理事、青木純㈱スペースネコカンパニー社長らが出席。
式では、まず主催者を代表して、渡辺伸樹足立区朝日新聞販売店会会長(ASA梅田・五反野所長)が「活字離れが言われる中で、新聞を読み、知らない言葉を調べ、まとめるという努力はすばらしい」と挨拶。
青木区教育長の来賓の挨拶の後、9人の入賞者に賞状と副賞の図書カードが贈られた。また、今回、多数のスクラップで学校をあげて応募した千寿第八小学校に「学校賞」が、学年あげて頑張った千寿桜小学校4年生に「チームワーク賞」が特別賞に。
続いて協賛の込山足立成和信用金庫常務理事が立ち「新聞を読む習慣をぜひ続けてください」と子どもたちを激励。最後に、太田審査委員長が立ち、全体の講評を行った。
●内容と講評
最優秀賞に選ばれた葛西くんは、「これを読めばあなたも富士山博士!」と題して、6月22日~8月22日までの2カ月間に新聞に掲載された富士山関係の記事を丹念に集め、自分の感想を入れてまとめ上げた。大人も読みたくなる力作。足立朝日賞の若林さんは、「世界の高いタワー」「ごとうちキャラそうせんきょ」など、トピックスの記事を調べ、ランキングして、絵や感想を入れ、楽しいスクラップに仕上げたのが高評価。アダチン賞の鈴木くんは、大好きなスポーツの記事を切り抜き、率直な意見を入れた。JCN足立賞の堀家さんが取り上げたのは、時事問題。英国のウィリアム王子夫妻に男の子が産まれた記事、北海道南部にあった大雨の記事など丹念に拾った。
金賞の菱木さんは、「2013年夏 千思万考わたしの『へえ、そうなんだ!ザ・ワールド』」と題した社会派のスクラップに仕上げた。「節電 マイ目標で楽しく」の記事に添えた「わたしの家で実行したこと」6項目が目を引いた。銀賞の潮見さんは、「地球温暖化について」のスクラップ。「温暖化でリンゴが甘くなった」の記事に「こういう良いこともあるんだ!」と率直な感想。銅賞の山田さんも「自然と環境について」。富士山の世界遺産登録を中心に記事集めした力作。石田さんは、1年生らしく「わたしのすきないきものたち」と題して、動物や昆虫の記事を楽しそうにスクラップ。山本さんは、科学、環境、動物の記事が中心。イノシシと放射能の記事などに興味深々で「夢中で切り抜きました」。
《太田勝彦審査委員長(千寿桜小校長)の話》
私は、①継続してやっているか②自分の考え・感想を加えているか③工夫があるか、の3点を基準に選びましたが、入賞作品はどれもこの基準を満たしています。知識を深めることが自信につながります。お友達にスクラップの楽しさをぜひ伝えてほしいです。
《石岡勝彦審査委員(島根小校長)の話》
毎回レベルが上がってきていることに驚きます。テーマを決めて、記事を選択し、調べて、自分の意見を入れるという形が定着してきているのは、大変いい傾向だと思います。
《佐藤衆一審査委員(千寿第八小校長)の話》
年々バージョンアップしている感じです。ウチの学校では、昨年学校賞をもらったのが励みになって、高学年だけでなく低学年の子も新聞スクラップをやるようになりました。いい傾向です。
入賞者(敬称略)
【最優秀賞】葛西航大(千寿第八小5年)【足立朝日賞】若林亜海(足立小1年)【アダチン賞】鈴木大翔(伊興小3年)【JCN足立賞】堀家さくら(栗原小5年)【金賞】菱木綾子(千寿第八小5年)【銀賞】潮見彩香(島根小6年)【銅賞】山田明佳里(渕江小6年)、石田心美(古千谷小1年)、山本萌絵(千寿第八小5年)
※【学校賞】千寿第八小学校 【チームワーク賞】千寿桜小学校4年生
写真上/審査委員、アダチンらとともに記念写真に納まった入賞者と父母の皆さん=シアター1010アトリエで
中1/お互いの作品を見る入賞者と父母たち
中2/あいさつする青木教育長
下1/太田審査委員長から表彰を受ける最優秀賞の葛西くん
下2/審査の時の左から佐藤、太田、石岡の各校長ら=千住旭町のあさひホールで
★入賞作品&喜びのコメント★
【最優秀賞】葛西航大(千寿第八小5年)くん
うれしいです。世界遺産に登録された富士山にテーマを絞ったのが良かったと思います。でも、記事を集めるのは大変でした。
【足立朝日賞】若林亜海(足立小1年)さん
ランキングするのが大好きなので、興味のある記事を見つけてはパソコンで調べたりして、そのランキングを加えました。
【アダチン賞】鈴木大翔(伊興小3年)くん
小学生新聞でスクラップのやり方を勉強してから、好きな野球の記事から始めました。大変だけど、面白かったです。
【JCN足立賞】堀家さくら(栗原小5年)さん
スクラップをやって、世の中のニュースがわかってとても良かったです。スクラップは、これからも続けたいと思います。
区教育委員会、朝日新聞社、足立朝日、朝日小学生新聞など後援、足立成和信用金庫、アダチン、JCN足立協賛で行われたスクラップコンテストの表彰式は、北千住マルイ10階にあるシアター1010アトリエで行われた。
式には、9人の入選者と父母が参列、太田審査委員長、審査委員の石岡勝彦島根小校長、佐藤衆一千寿第八小校長、足立区朝日新聞販売店会の各店主、竹内吉晴足立朝日編集長、来賓として、青木足立区教育長、込山松人足立成和信用金庫常務理事、青木純㈱スペースネコカンパニー社長らが出席。
式では、まず主催者を代表して、渡辺伸樹足立区朝日新聞販売店会会長(ASA梅田・五反野所長)が「活字離れが言われる中で、新聞を読み、知らない言葉を調べ、まとめるという努力はすばらしい」と挨拶。
青木区教育長の来賓の挨拶の後、9人の入賞者に賞状と副賞の図書カードが贈られた。また、今回、多数のスクラップで学校をあげて応募した千寿第八小学校に「学校賞」が、学年あげて頑張った千寿桜小学校4年生に「チームワーク賞」が特別賞に。
続いて協賛の込山足立成和信用金庫常務理事が立ち「新聞を読む習慣をぜひ続けてください」と子どもたちを激励。最後に、太田審査委員長が立ち、全体の講評を行った。
●内容と講評
最優秀賞に選ばれた葛西くんは、「これを読めばあなたも富士山博士!」と題して、6月22日~8月22日までの2カ月間に新聞に掲載された富士山関係の記事を丹念に集め、自分の感想を入れてまとめ上げた。大人も読みたくなる力作。足立朝日賞の若林さんは、「世界の高いタワー」「ごとうちキャラそうせんきょ」など、トピックスの記事を調べ、ランキングして、絵や感想を入れ、楽しいスクラップに仕上げたのが高評価。アダチン賞の鈴木くんは、大好きなスポーツの記事を切り抜き、率直な意見を入れた。JCN足立賞の堀家さんが取り上げたのは、時事問題。英国のウィリアム王子夫妻に男の子が産まれた記事、北海道南部にあった大雨の記事など丹念に拾った。
金賞の菱木さんは、「2013年夏 千思万考わたしの『へえ、そうなんだ!ザ・ワールド』」と題した社会派のスクラップに仕上げた。「節電 マイ目標で楽しく」の記事に添えた「わたしの家で実行したこと」6項目が目を引いた。銀賞の潮見さんは、「地球温暖化について」のスクラップ。「温暖化でリンゴが甘くなった」の記事に「こういう良いこともあるんだ!」と率直な感想。銅賞の山田さんも「自然と環境について」。富士山の世界遺産登録を中心に記事集めした力作。石田さんは、1年生らしく「わたしのすきないきものたち」と題して、動物や昆虫の記事を楽しそうにスクラップ。山本さんは、科学、環境、動物の記事が中心。イノシシと放射能の記事などに興味深々で「夢中で切り抜きました」。
《太田勝彦審査委員長(千寿桜小校長)の話》
私は、①継続してやっているか②自分の考え・感想を加えているか③工夫があるか、の3点を基準に選びましたが、入賞作品はどれもこの基準を満たしています。知識を深めることが自信につながります。お友達にスクラップの楽しさをぜひ伝えてほしいです。
《石岡勝彦審査委員(島根小校長)の話》
毎回レベルが上がってきていることに驚きます。テーマを決めて、記事を選択し、調べて、自分の意見を入れるという形が定着してきているのは、大変いい傾向だと思います。
《佐藤衆一審査委員(千寿第八小校長)の話》
年々バージョンアップしている感じです。ウチの学校では、昨年学校賞をもらったのが励みになって、高学年だけでなく低学年の子も新聞スクラップをやるようになりました。いい傾向です。
入賞者(敬称略)
【最優秀賞】葛西航大(千寿第八小5年)【足立朝日賞】若林亜海(足立小1年)【アダチン賞】鈴木大翔(伊興小3年)【JCN足立賞】堀家さくら(栗原小5年)【金賞】菱木綾子(千寿第八小5年)【銀賞】潮見彩香(島根小6年)【銅賞】山田明佳里(渕江小6年)、石田心美(古千谷小1年)、山本萌絵(千寿第八小5年)
※【学校賞】千寿第八小学校 【チームワーク賞】千寿桜小学校4年生
写真上/審査委員、アダチンらとともに記念写真に納まった入賞者と父母の皆さん=シアター1010アトリエで
中1/お互いの作品を見る入賞者と父母たち
中2/あいさつする青木教育長
下1/太田審査委員長から表彰を受ける最優秀賞の葛西くん
下2/審査の時の左から佐藤、太田、石岡の各校長ら=千住旭町のあさひホールで
★入賞作品&喜びのコメント★
【最優秀賞】葛西航大(千寿第八小5年)くん
うれしいです。世界遺産に登録された富士山にテーマを絞ったのが良かったと思います。でも、記事を集めるのは大変でした。
【足立朝日賞】若林亜海(足立小1年)さん
ランキングするのが大好きなので、興味のある記事を見つけてはパソコンで調べたりして、そのランキングを加えました。
【アダチン賞】鈴木大翔(伊興小3年)くん
小学生新聞でスクラップのやり方を勉強してから、好きな野球の記事から始めました。大変だけど、面白かったです。
【JCN足立賞】堀家さくら(栗原小5年)さん
スクラップをやって、世の中のニュースがわかってとても良かったです。スクラップは、これからも続けたいと思います。