足立朝日

NPOが第3弾商品 「あだち菜発泡酒 緑でござる」 8月29日(木)発売!

掲載:2019年8月5日号
 区の特産品・あだち菜(小松菜)を活用したご当地グルメを開発しているNPOが、うどん、パスタに続く商品として「発泡酒」を開発した。名前を「あだち菜のお酒 緑でござる」に決め、8月29日(木)から発売を始める。

◆あだち菜商品の第3弾
 開発したのは、足立区の飲食店や農家らで作るNPO「あだち菜うどん学会」(榎本憶人理事長=レストラン「ゑの木」店主)。
 榎本さんらは、「あだち菜製品の第3弾として何か出来ないか?」と考えた末、「あだち菜らしい苦みを生かしたお酒を作ろう」と決意。2017年から地元の農家で作るJA東京スマイル足立地区直売部会と一緒になって製品化を目指した。
 同会は、ピューレとパウダーにしたあだち菜を新潟県の新潟麦酒に渡して醸造を依頼。小松菜(あだち菜)の個性を活かすために、味・香り・色合いについて何度も試作を繰り返した。
 今年始めに開かれた試飲会で、参加者から「あだち菜のいい香りがわかるようになった」「見た目もあだち菜らしい緑色になった」などの意見が出て、「ようやく満足いく味わいに仕上がった」として、計画から1年以上経って商品化が決まった。
◆名前はみんなで決める
 問題は、新商品のネーミング。榎本さんが「あだち菜参上」「あだち菜上等」「緑でござる」「東京Jホップ」などの候補を考え、役員や関係者らに投票してもらったところ「緑でござる」が多数に。学会の名誉会長を務めるビートたけし氏に相談したところ「緑でござる、がいい」との参考意見もあり、決定。
 ラベルデザインは「あだち菜うどん」同様、東伊興にある易行院に祀られる「助六塚」にあやかり助六の起用となった。
 当面、310複の小瓶で販売、販売価格は1本500円(税別)。販売店は、今回の商品化に当たって全面協力した成田一司「酒千会」会長の店「成田酒店」(千住中居町25-12、TEL&FAX3881・6056)でスタートし、徐々に広げる予定。
 あだち菜の酒を楽しめる店は、あだち菜うどん&パスタ提供店(22店)を中心に募集し、その取扱い店を「あだち菜うどん学会」HPにて紹介する。また、新たにHP内の発泡酒ページなどを企画し、発売日までに公開する。
【榎本憶人「あだち菜うどん学会」理事長の話】
 あだち菜(小松菜)は、区役所近くのJAの直売所「あだち菜の郷」で買えます。飲食店ではパスタやうどんに加え、お酒も楽しめるようになれば足立区の魅力向上につながると思う。
【メモ】「あだち菜」とは、足立区内で栽培される小松菜のこと。区内では江戸時代から生産が盛んで、2016年の小松菜の収穫量は、都内3位の470トン。

写真上からA/「あだち菜のお酒 緑でござる」
B/見た目もあだち菜らしい緑色
C/「緑でござる」「あだち菜うどん」を手に榎本理事長
D/あだち菜(小松菜)