足立朝日

　第一中学校（堀越悠紀夫校長・千住河原町４）で11月10日、自転車事故の危険性に重点を置いた交通安全教室が開かれた。



リアルな交通事故が生徒たちの目の前で再現された

　講話だけでなく、スタントマンによる交通事故の再現を取り入れたもので、区内中学校では初。
　昨年都内で起きた中学生の人身事故１１００件のうち、８・５割が自転車に乗っていたもので、加害者になる危険性も高い。このことから生徒が実際に、傘差しの片手運転や二人乗りなどを体験した。カーブやでこぼこ道など、うまくハンドルを操作できずに、進路を外れる生徒が続出した。
　スタントマンによる事故の再現では、自転車に乗った人が携帯電話使用による片手運転や飛び出しなどにより、走行中の車にはねられる場面などが再現された。かなりのスピードでぶつかり、「ドン！」という鈍い大きな音とともに目の前で人が跳ね飛ばされるのを見て、生徒たちは騒然。左折したトラックの内輪差に、自転車ごと巻き込まれた瞬間は、悲鳴が上がった。
　代表でお礼と感想を述べた２年の谷古宇結花さんは「傘差し事故が思ったより被害が大きいとわかった」、小林芽依さんは「二人乗りは、中学生がよくやるので印象に残った」と感想を語った。