足立朝日

3. 「稲荷神社」(伏見稲荷、小右衛門稲荷)

掲載:2009年4月20日号
梅島2―24
氏子=中央本町1~5丁目、梅島1、2丁目




ご祭神は倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)。
 創建は武州足立郡淵江領新田村小右衛門稲荷大明神縁起によると、およそ600年前。
新田開発の主長・渡部小右衛門が岩槻の城主の武士のころ、故あって同僚の高橋伴右衛門を討ち、密かに城下を退き、足立郡島根に居た。ある夜霊夢が襲い、その高橋伴右衛門の一子が現れ日夜さがしているように思われた。渡部氏は、小右衛門新田に伴右衛門の霊をなぐさめる為、鎮守として倉稲魂大神を勧請した。
 現在の梅島2丁目あたり、かつての小右衛門町は、江戸時代の小右衛門新田。この新田は、1616年(元和2年)に岩槻城(現岩槻市)に出仕していた武士・渡部小右衛門とその仲間が拓いた土地。

 境内には、小右衛門富士と呼ばれる富士塚がある。また、境内と接した墓地に渡部小右衛門の墓がある。社守は小山征一さん、静子さんご夫妻。征一さんは、お囃子の笛や太鼓を毎週水曜午後7時からボランティアで指導している。
 月次祭は1日・15日。問合せ☎3881・5271竹内一郎宮司

写真上=見事な桜が境内を飾る
中=祈願の絵馬が風にゆれる拝殿
下=小右衛門富士と呼ばれる富士塚


※日本人はお宮参り、七五三、受験など事あるごとに神社にお参りしてきた。本来、初詣も自分が住んでいる氏神様に最初にお参りするものという。足立区の東京都神社庁に登録されている神社数は86社。自分の氏神様はどこか問合せが神社庁にも増えているそうだ。氏神様紹介は都神社庁発行の掲載名簿順に順次掲載予定。
次回は千住大川町・氷川神社