足立朝日

　足立区出身で玉ノ井部屋の力士・渋谷（22歳・本名＝渋谷和由さん）が、五月場所から新しいしこ名「富士東」（ふじあずま）で土俵に上がる。

　亀田小学校５年の時から相撲を始め、６年の時にわんぱく相撲全国大会で準優勝。第九中学校１年から、下校途中に玉ノ井部屋に通い、03年春場所で入門した。
　五月場所の番付は、自身の最高位・幕下十枚目。相撲少年「渋谷くん」も今や身長１８１㎝、体重１８０㎏の巨体に成長、日々厳しい稽古に汗を流す。「動けなくなっちゃうので、少し痩せろと言われている」と苦笑する愛嬌たっぷりの顔は、子どもの頃と変わらない。
　新しいしこ名については「かっこいいと思います」。プロの世界に入って７年目。「上に上がるのがなかなか難しい。今年１年で上がらないと。いつまでもちんたらやっていられないので」と心機一転、決意を新たにする。
　得意技は押し。「押していくしかないので、前に前に出てやっていくしかない」。目に静かな闘志が漲る。地元で頑張る富士東を応援しよう。