足立朝日

半世紀こえて続く発祥地 ラジオ体操で健康と三文の徳 氷川ラジオ体操会

掲載:2009年7月5日号


 ラジオ体操というと、子ども会や町会、自治会など区内あちらこちらの公園などで見られる夏の風物詩だが、半世紀以上続く、年中無休の足立区ラジオ体操発祥の地がある。

 千住本氷川神社(千住3)の道路沿いの塀に「氷川ラジオ体操会々場 年中無休 ご自由にご参加下さい」の看板がある。境内には「ラジオ体操発祥の地」の碑がある。氷川ラジオ体操会30周年を記念して建てられたものだ。
 氷川ラジオ体操会の鈴木康雄代表と、指導にあたる倉持利正さん(足立区ラジオ体操連盟総務部長)は「昭和27年(1952年)に千寿第一小学校(現千寿本町小学校)の子どもたちの夏休みのラジオ体操として始まったものが、現在まで続いている」という。
毎朝5時半ころから境内の掃除を、渡邊陽一郎宮司や会の人たちがし、6時半からのラジオ放送が始まるころには30人~40人が集まる。雨でも行われ、天候の悪い時は参加者は減るが、神社の庇の下や銀杏の木の下などで行う。同会で一番古い小林さんは「私のように親の代から続く人もいるし、仲町や宮元町からもやってくる」と話す。体操前後にウォーキングする人も多い。
 「ラジオ体操はきっちりやると、けっこうな運動量なので静かなブーム。ここのところ参加者も増えている」と倉持さん。政府の国民運動「早寝早起き朝ごはん」の生活リズム向上の推進運動も影響しているのではという。倉持さんは同会で20年行っているが、一度も休んだことはないそうだ。体操がわからなくても、台の上でお手本の体操をしてくれるので合わせてできる。
 足立区内のラジオ体操実施会場で全国ラジオ体操連盟ホームページにのっているのは、総合スポーツセンター、関原・中曽根神社、宮城公園、東綾瀬公園など14カ所だが、実施している所はもっとあるそうだ。
 早起きしてラジオ体操で身体をほぐして、おいしい朝ごはんを食べ、健康と三文の徳を手に入れてみては。



写真上=台の上の倉持さんのお手本に合わせる参加者
写真上右=ラジオ体操発祥之碑
写真下右=年中無休の看板
写真下左=清々しい境内で3世代が集う