足立朝日

アダチン新作グッズも続々  足立ブランドのグレイスエンブ

掲載:2009年8月20日号
 アダチンはグッズにも世界を広げている。人気№1のぬいぐるみの他、新たに携帯ストラップやTシャツなどが加わり、現在は16種類ある。
 珍しいのが、刺繍を使った携帯ストラップやキーホルダー。フェルト生地に緻密な刺繍で描かれたアダチンは、小憎らしい愛らしさがアップ。
 この刺繍グッズを手がけたのは、刺繍加工業の「グレイスエンブ」(興野2)。足立区が区内の優れた製品や技術等を広くアピールしようと設立した、足立ブランド「FC ADACHI」平成19年度に認定されている。都内一の設備を駆使し、鞄や衣類の刺繍、ワッペンなどを製作。国産にこだわるバーバリーなど有名ブランドなどの仕事も請け負っている。
 アダチングッズは、会社初の自主企画商品となる。「不景気の中で中小企業が生き残るには、自分の会社の企画を出していくしかない」。異業種交流会の未来クラブでの提案に、岡部弘文社長が共感。ボングゥーの堀越社長との出会いが後押しした。
 製作はコンピューター刺繍機によるが、ソフトを作る段階で、「表情など線が非常に細いので苦労した」という。フェルトの中に綿を詰めて膨らみを出し、ぬいぐるみ感覚にする工夫も。「普段の仕事と違い、即お客さんの手に渡るのがうれしい」と岡部社長。「いろいろな刺繍の組み合わせで付加価値をつけて、喜んでもらえる商品を提供していきたい」と語った。


写真上=可愛いアダチングッズ(携帯ストラップのプレゼント有、プレゼント参照)
写真下=社員のみなさん。後列右から2番目が岡部社長