足立朝日

掲載:2007年5月5日号
 シアター1010館長・市川森一の原作による新作オリジナル・ミュージカル「蝶々さん」が、遂にシアター1010で上演される。
 世界に流布しているプッチーニの「マダム・バタフライ」は、異国趣味が色濃く、お蝶の姿が正しく描かれていないと常日頃から感じていた市川は、自らの手で史実に基づいた「蝶々さん」を書き上げた。明治中期、米国から長崎の教会へ赴任した実在の宣教師の妻であるコレル夫人。彼女の目を通して語られる同作品は、04年9月、ドラマ・リーディングとして島田歌穂と麻美れいにより紀尾井ホールで上演され、観劇者の心を揺さぶった。それ以来、市川と制作の砂田慎平、島田が「いずれミュージカルに」と温めてきた夢の企画が、忠の仁の台本と作詞、島健の音楽、荻田浩一の演出で実現する。 (さらに…)
掲載:2007年5月5日号
 シアター1010館長・市川森一の原作による新作オリジナル・ミュージカル「蝶々さん」が、遂にシアター1010で上演される。
 世界に流布しているプッチーニの「マダム・バタフライ」は、異国趣味が色濃く、お蝶の姿が正しく描かれていないと常日頃から感じていた市川は、自らの手で史実に基づいた「蝶々さん」を書き上げた。明治中期、米国から長崎の教会へ赴任した実在の宣教師の妻であるコレル夫人。彼女の目を通して語られる同作品は、04年9月、ドラマ・リーディングとして島田歌穂と麻美れいにより紀尾井ホールで上演され、観劇者の心を揺さぶった。それ以来、市川と制作の砂田慎平、島田が「いずれミュージカルに」と温めてきた夢の企画が、忠の仁の台本と作詞、島健の音楽、荻田浩一の演出で実現する。 (さらに…)
掲載:2007年4月20日号
 「梅沢武生劇団」が、今年もまたシアター1010に登場する。かつて、千住の寿劇場で興行していた時代を思い返し、さらに、ジャンルにとらわれない最高のエンターテインメントを観客に届けるという理念を大切にする思いから、作品名は「原点」。9日間の公演の演目は毎日変わり、大衆演劇ならではの充実ぶり。各日ともに「日替わり時代人情劇」「梅沢富美男・歌のビッグショー」「座長口上」「華の舞踊絵巻」「舞踊バラエティー」の5部構成で、約3時間半の大舞台だ。毎回登場の「怪獣」にも、観客はビックリ仰天! (さらに…)
掲載:2007年4月5日号
 子どもからおじいちゃん世代まで、ファミリーで楽しめる作品が、シアター1010で上演される。その名は、昭和歌謡シアター「横須賀ストーリー」。
 昭和50年代の活気溢れる時代に、街中に響き渡った懐かしい歌謡曲をモチーフに、涙と笑いたっぷりのエンターテインメントコメディを上演する「劇団シニアグラフティ」の第4回公演。ゴマキこと「後藤真希」が座長を務め、「坂本あきら」と「魁(さきがけ)三太郎」が燻し銀の魅力を発揮する。昭和の漫才コンビ「サンセットボーイズ」の早瀬(魁)には、逝った妻との間に双子の女の子(ゴマキ2役)がいる。 (さらに…)
掲載:2007年3月5日号
 言葉では伝えきれない思いを、しなやかな指先、優雅な動き、豊かな表情で伝える役者たちが、シアター1010の舞台に登場する。サイン・ミュージカル「ムーン・ガーデン」(原作=アンデルセン「絵のない絵本」)。手話だけではなく、誰でもが解る動きで音楽を「視る」シアター・アートだ(助成=(社)朝日新聞文化助成財団など、後援=区教委、都聴覚障害連盟、(社福)トット基金など)。
  黒柳徹子の著書の印税で運営される「トット会館」(西品川)では、本番に向けての稽古が終盤を迎え活気に満ちている。 (さらに…)
掲載:2007年3月5日号
 言葉では伝えきれない思いを、しなやかな指先、優雅な動き、豊かな表情で伝える役者たちが、シアター1010の舞台に登場する。サイン・ミュージカル「ムーン・ガーデン」(原作=アンデルセン「絵のない絵本」)。手話だけではなく、誰でもが解る動きで音楽を「視る」シアター・アートだ(助成=(社)朝日新聞文化助成財団など、後援=区教委、都聴覚障害連盟、(社福)トット基金など)。
  黒柳徹子の著書の印税で運営される「トット会館」(西品川)では、本番に向けての稽古が終盤を迎え活気に満ちている。 (さらに…)
掲載:2007年2月5日号
 今をときめく若手男性俳優集団「D―BOYS」(ワタナベエンターテインメント)のひとり、柳浩太郎が、シアター1010で主演する。演目はファンタスティックミュージカル「Cooky Clown」。
 金融業界で飛ぶ鳥落とす勢いの若手社長。でも、心はなぜか満たされない。そんな時に巡り会った「クッキークラウン」。それにより全てを失い、奈落の底につき落とされるが、次第に「本当に大切なもの」に目覚めていく。演出は是枝正彦。かつて「キモサベポン太」名でお笑い界に旋風を巻き起こした伝説の人物だが、現在は、人情味溢れる喜劇の名手として活躍。 (さらに…)
掲載:2007年2月5日号
 今をときめく若手男性俳優集団「D―BOYS」(ワタナベエンターテインメント)のひとり、柳浩太郎が、シアター1010で主演する。演目はファンタスティックミュージカル「Cooky Clown」。
 金融業界で飛ぶ鳥落とす勢いの若手社長。でも、心はなぜか満たされない。そんな時に巡り会った「クッキークラウン」。それにより全てを失い、奈落の底につき落とされるが、次第に「本当に大切なもの」に目覚めていく。演出は是枝正彦。かつて「キモサベポン太」名でお笑い界に旋風を巻き起こした伝説の人物だが、現在は、人情味溢れる喜劇の名手として活躍。 (さらに…)
掲載:2007年1月5日号
 シェイクスピアの悲劇「ハムレット」が、歌と踊りのエンターテインメント作品として、シアター1010に登場する。
 デンマーク王子ハムレット(安寿ミラ)は、父の亡霊と会い、父が叔父のクローディアス(沢木順)に毒殺されたことを知る。叔父に母・ガートルード(舘形比呂一)をも奪われたハムレットは、復讐を成し遂げるために狂気を装う。狂気の原因が、我が娘オフィーリア(堀内敬子)への恋慕であると感じた重臣のポローニアス(斎藤晴彦)は娘を近づけるが、ハムレットの心は叔父への復讐心だけに燃えている。さらに、叔父と間違えてポローニアスを殺してしまう。悲しみのオフィーリアは溺死し、ポローニアスの息子レアティーズは、ハムレットへの仇討ちを誓う。ハムレットの学友ローゼンクランツに柄谷吾史、親友ホレイショーに石山毅。 (さらに…)
掲載:2006年12月20日号
 シアター1010舞台上の小舞台(ミニ11)に、歌舞伎俳優・市川段治郎とミュージシャン・貴水博之が登場する。作品は「動物園物語」(エドワード・オールビー作、青井陽治・訳/演出、朝倉摂・美術/衣装)。
 社会から忘れ去られ、孤独に苛まれるジェリーと、ごく普通の平穏な生活を送るピーターが、ニューヨークのセントラル・パークで出会う。動物園から公園へ来た理由をしゃべり続けるジェリーに、ピーターは苛立ちを覚えるが、やがてジェリーの話に引き込まれていく。それが、自分をどのような結末に導くかを予想もせずに……。 (さらに…)