
特に今年は、区内各地で例大祭のところが多く、島根の鷲(わし)神社や江北氷川神社などが例大祭を迎える。
中でも千住地域は千住神社、千住本氷川神社など、20年に1度の千住全域で例大祭に当たり、9月11日(土)、12日(日)には街をあげて盛り上がる。

旧道を町会神輿が渡御
午後6時、千住本町住区センター前の板垣通りにズラリと5基の神輿が並ぶ。毎年行われている千住1~5丁目町会の千住町会神輿連合だ。午後6時開始の開会セレモニー後、はっぴを着た5町会の江戸っ子たちが一斉に神輿を担ぎ上げる。
午後6時半、大きく揺すられながら各町会神輿が一斉にスタート。旧道を5町会の神輿が練り歩く姿は圧巻で、古き時代の風景を残す千住の街とマッチして江戸の街にタイムスリップしたみたい。神輿は駅前通りを越え、足立成和信用金庫本店駐車場まで行き、午後8時半現地解散となる。

神輿を担ぎたい方は、事前に下記に連絡の上、指示に従いはっぴを借りること。その他、股引、鯉口シャツ、足袋などは近くの呉服店などで購入、着用して参加を。
千住神社は、坂本石材TEL3888・1888。千住本氷川神社は、久保田生花店TEL3888・1906。大川町氷川神社は、大川町東町会・釣谷TEL090・7940・7860。仲町氷川神社は、うなぎまじ満TEL3888・4411。
一緒に盛り上がろう!
その他の主な本祭り
①9月10日(金)~12日(日)、鷲神社、島根4‐25‐1、TEL3883・6140
②9月18日(土)~19日(日)、江北氷川神社、江北2‐43‐8、TEL3897・6483
③9月18日(土)~19日(日)、西之宮稲荷神社、足立3‐28‐13、TEL3886・0296
④9月18日(土)~19日(日)、舎人氷川神社、舎人5‐21‐34、TEL3899・9309平柳

お神輿は、神様が神社から出かける時に乗るものと考えられており、そのルーツは諸説ある。有力なものの一つは、奈良時代中期に東大寺に奈良の大仏を建設する時、これを助けるため宇佐八幡神(うさのやはたのかみ)が屋根に金色の鳳凰が輝く天皇の乗り物に乗って奈良の都へ渡御したのが原型だといわれている。
また、担ぎ手が荒々しく神輿を揺すって練り歩くのは、中に乗っている神様を刺激してパワーを維持させ、街の災いや災難を取り除くための決まりごと。そして見学する時には見学場所にも注意して! 神輿は神様の乗物なので、神様を上から見下ろすように見学するのは控えよう。
写真=上/賑わう神輿の様子=一昨年の宵宮で(千住2丁目・桝屋商店提供)
下/ちびっ子たちも元気に参加(同)