
不況による生活保護受給者の増加や、家庭環境の変化による児童問題など、今の社会の中で民生・児童委員の果たす役割は大きい。
足立ジュニア吹奏楽団の演奏で始まった1部のセレモニーでは、中田会長と近藤やよい区長が、それぞれ高齢者の所在不明問題について言及した。
全国で相次いでいる高齢者不明問題だが、発端は千住5丁目の111歳男性の死亡確認。ケースワーカーと民生委員が粘り強く何度も男性宅を訪問、行政とも協力し、警察を動かすに至った。そこには、今年11月で退任する民生委員の、任期中に解決したいとの強い信念があったからこそという。
区長と会長からは、民生委員の果たす役割と責任に対して、称賛の言葉が述べられた。
1部ではこのほか、広報紙「さくら」の絵画掲載協力児童9人に、感謝状が贈られた。
第2部の講演会では、それぞれの専門部会が活動を報告。今年は3年に1度の改選期にあたり、各部が充実した内容を報告。区初の子育て支援研究部会からは、「若い母親世代が、民生・児童委員の存在を知らないとわかった」など、現状への驚きが語られた。
その後、近藤区長が「誇りの持てるまち 住みたくなるまち あだちを目指して」をテーマに、区の取り組みを語った。
写真=広報紙絵画掲載の感謝状を贈られた子どもたち=西新井文化ホールで