足立朝日

あの町この店

掲載:2008年9月5日号
  陶芸工房 一隅
     千住3-39  TEL3882・4419

一から自分で造る喜びが魅力供
 宿場町通りの狭い路地を入ると、ふと現れる古風な店構え。ガラス越しに、工房が見える。
 一隅原幸次さんが開いている陶芸教室で、初心者にも一から教えてくれる。陶芸の面白さは、何と言っても自分で作りたいものを作れること。ありふれた茶碗でも、自分で一から作るとなると大変な作業だ。土と格闘して形を作り、素焼きをして釉薬をかける。窯から出すと、予想とまるで違った色に出来上がってくるのが、魅力でもある。
 絵が苦手な人でも、それがかえって味となって、愛嬌のある作品を生み出す。最初は思い通りに出来なくても、自分で作り上げた作品はやはり愛しいもの。奥の深さに、ハマってしまう人もいるとか。
 初心者はまずは手だけで作陶する「手びねり」から。通常ロクロを使いこなすまではかなり時間がかかるが、ここでは先生が手を添えてくれるので、初心者でも安心だ。
 隣には一隅原さんの作品を展示販売している喫茶店「一凛」がある。コーヒーがお勧め。


一隅原さんの作品が展示されている喫茶店「一凛」


《体験教室》料金=3000円。全3回。1回目=手びねり、ロクロによる作陶。2回目=形造り、高台の削り方。3回目=釉掛け。
《陶芸教室》入会金=5000円、授業料=15000円(チケット制。1回3000円×5枚つづり)。1回の授業時間は4時間。
 午後1時~7時。日曜休み。
〈交通〉北千住駅西口3分。


古風な雰囲気が陶芸にピッタリ