足立朝日

「彫刻のある公園」

掲載:2010年11月5日号
撮影=奥山弘子さん=東和3丁目在住
 木立をぬうように、さわやかな秋風が吹き抜けていく。
 置かれたこの彫刻は、周囲の雰囲気にぴったりと調和している。大きな石をくりぬいた作品だ。
 ここは大谷田公園。梅林のある公園としても知られている。撮影した奥山さんは、家のすぐ近くにあるこの公園が大好きで、格好の散歩スポットになっている、という。
 「彫刻、好きですね。じっと見とれてしまいます」と語る奥山さんは、「足立区はあちこちに、こうした彫刻もあるし、公園も多い。とても頑張っていますよ」と言葉を継いだ。
 ちなみに、この彫刻は、以前足立区が実施していた第4回野外彫刻コンクールで入賞した作品。
 「風サエ吹キスギル」という題名が付けられているが、作家がこの公園で感じとったのもやはり「風」のようである。
【交通】千代田線「北綾瀬駅」から徒歩8分。
(選者・学芸員 小林基治=日本写真会同人)