足立朝日

VOL.105千住落語会 正蔵・たけ平 親子会

掲載:2011年5月5日号
初の親子会に足立のたけ平・まめ平登場

 足立区の申し子「林家たけ平」が、師匠の林家正蔵と共に「初の親子会」に臨む。
 「師匠と弟子が一緒に開く落語会」が親子会で、現在はその形での高座が少なく、周囲からも「珍しい」と言われているそうだ。「北千住を皮切りに、これからも『親子会』をやろうという企画を師匠と練っている」と嬉しげなたけ平。一番弟子の彼は、大学時代に林家こぶ平(現九代目正蔵)の落語に巡り会い、感銘を受けて平成13年に入門。厳しい修業を経て、17年には二つ目に昇進。
 その後、持ち前のイケメンと洒脱な話芸が評判になり、ラジオCMやミュージカル出演、ラジオのメイン・レギュラー司会も務める。各演芸場の寄席やホールでの落語会は勿論のこと、小中高の児童・生徒や保護者対象の「伝統芸能」「おもしろ落語塾」にも意欲を燃やしている。今年、第21回北とぴあ若手落語家競演会「最優秀賞」受賞。地元「足立・たけ平の会」が彼の成長を温かく見守る。詳細は「林家たけ平ブログ」と入力、検索を。
 「師匠は実際に親のようなもの。お互い照れがあるので深い話はしないけれど、今回の親子会は『いいよ!』とすぐに引き受けてくれた。心の中では喜んでくれているのかな」と笑顔のたけ平。正蔵にはたけ平を筆頭に6人の弟子がいるが、5番弟子・なな子と6番弟子・つる子は、その名の通り女性。しかも、なな子は六月在住で、4番弟子・まめ平は竹の塚在住! 「全国広いのに、6人中3人が足立区在住というのは驚きでしょ?! 別に師匠が好んで足立区から弟子を集めているわけではありませんよ」と笑わせるたけ平。
 「『親子会』を出来るとは考えてもいなかったので、私にとっては夢のような話。しかも師匠と私で2席ずつやり、前座のまめ平、曲芸の鏡味仙三を入れれば6席ですから超豪華番組ですよ! 平日の昼下がり、大変なご時世だからこそ、ぜひ笑ってお過ごしいただければと思います」
【日時】6月24日(金)午後1時開演。【場所】シアター1010。【料金】全席指定2800円、フレンズ会員2500円。【チケット】TEL5244・1011

写真上/林家正蔵
下/林家たけ平