足立朝日

高橋辰男さん（71）＝鹿浜４丁目在住
　この鮮やかなピンク色は、我々を２０００年前の縄文時代にタイムスリップさせてくれる。
　堀之内２‐１‐１、都下水道局熊の木ポンプ場の西側にある足立堀之内公園の約３００㎡の池には、大賀ハスが群生し、６月下旬～８月中旬に花開く。
　大賀ハスは、１９
５１年に千葉県検見川で、故大賀一郎博士らの手により発見された古いハスの実を発芽させ開花に成功したもの。この大賀ハスが１９９７年に千葉公園（千葉市）より同公園に寄贈・分植されたのだ。
　昨年７月、何者かがこの大賀ハスを大量にもぎとり、事件となった。撮影者の高橋さんは、そのニュースを知った直後に、自転車で駆けつけ、残された花を撮った。高橋さんは「心ない仕業（しわざ）に本当に腹がたちました」と怒る。　
　なお、ハスの花は、日の出とともに咲き始め、午後には閉じてしまうので要注意！
【交通】北千住駅西口より、はるかぜ「堀之内・椿循環」で、「堀之内公園前」下車１分。
（選者・学芸員 小林基治＝日本写真会同人）