家族で分かつ感動と幸せの記憶
劇団四季は『ライオンキング』『キャッツ』など海外作品ミュージカルのロングランに加え、45年の歳月をかけて「ファミリーミュージカル」を大切に育んできた。
同劇団の代表・浅利慶太は、全ての作品により「生きることの素晴らしさ」「人生は生きるに値する」というメッセージを送り続けている。一度の人生しか生きられない私たちは、作品を観ることでいくつもの人生を疑似体験し、その記憶は、日常の中で苦しい場面に直面した時に道しるべとなって光り輝くこともある。だからこそ、この厳しい時代を生きなければならない子どもたちには、俳優の息づかいが聞こえる生の舞台に触れてほしいと演劇人たちは望む。
今回、シアター1010で上演される劇団四季ファミリーミュージカル『雪ん子』は、そんな願いを叶えるのに相応しい。1975年の初演以来、全国各地で「愛と友情」「仲間の大切さ」を歌い上げてきた心に染み入る作品。その感動を家族と共に分かち合う「幸せな記憶」を、ぜひ本作品で。
舞台は、相次ぐ天災や飢饉で荒れ果てた江戸の町。スリをして生き延びる子どもたちを救うため、12歳の雪の精「ゆき」が天上から舞い降りる。そこでゆきが見たものは、悪と欲にまみれた大人の世界。人さらいは、スリの子どもを探すゆきを騙して葬儀屋に売ろうとする。お金で何でも解決すると考える俵屋は子宝に恵まれず、番頭に子どもをどこからか連れてくるように命令。番頭もまた、ゆきを人さらいから大金で買おうとする。そんな大人たちから逃げ出したゆきは、スリの子どもたちのリーダー「はやてのげん」と知り会う。
最初はゆきを拒んでいたげんは、ゆきが一人ぽっちであることを知ると、元気づけて仲間に迎え入れる。スリの親方は、心の底では子どもたちにスリをやめさせたいのだが、足を痛めて子どもたちを養う術がない。
春が巡ればゆきは天上へ戻らなければならない。ゆきの純白の心が人々に届き、子どもたちは幸せになれるのか……。
【日時】8月5日(金)午後1時開演【場所】シアター1010【料金】大人5000円、子ども3000円(3歳~小6)【チケット】TEL5244・1011
写真/撮影=阿部章仁氏
劇団四季は『ライオンキング』『キャッツ』など海外作品ミュージカルのロングランに加え、45年の歳月をかけて「ファミリーミュージカル」を大切に育んできた。
同劇団の代表・浅利慶太は、全ての作品により「生きることの素晴らしさ」「人生は生きるに値する」というメッセージを送り続けている。一度の人生しか生きられない私たちは、作品を観ることでいくつもの人生を疑似体験し、その記憶は、日常の中で苦しい場面に直面した時に道しるべとなって光り輝くこともある。だからこそ、この厳しい時代を生きなければならない子どもたちには、俳優の息づかいが聞こえる生の舞台に触れてほしいと演劇人たちは望む。
今回、シアター1010で上演される劇団四季ファミリーミュージカル『雪ん子』は、そんな願いを叶えるのに相応しい。1975年の初演以来、全国各地で「愛と友情」「仲間の大切さ」を歌い上げてきた心に染み入る作品。その感動を家族と共に分かち合う「幸せな記憶」を、ぜひ本作品で。
舞台は、相次ぐ天災や飢饉で荒れ果てた江戸の町。スリをして生き延びる子どもたちを救うため、12歳の雪の精「ゆき」が天上から舞い降りる。そこでゆきが見たものは、悪と欲にまみれた大人の世界。人さらいは、スリの子どもを探すゆきを騙して葬儀屋に売ろうとする。お金で何でも解決すると考える俵屋は子宝に恵まれず、番頭に子どもをどこからか連れてくるように命令。番頭もまた、ゆきを人さらいから大金で買おうとする。そんな大人たちから逃げ出したゆきは、スリの子どもたちのリーダー「はやてのげん」と知り会う。
最初はゆきを拒んでいたげんは、ゆきが一人ぽっちであることを知ると、元気づけて仲間に迎え入れる。スリの親方は、心の底では子どもたちにスリをやめさせたいのだが、足を痛めて子どもたちを養う術がない。
春が巡ればゆきは天上へ戻らなければならない。ゆきの純白の心が人々に届き、子どもたちは幸せになれるのか……。
【日時】8月5日(金)午後1時開演【場所】シアター1010【料金】大人5000円、子ども3000円(3歳~小6)【チケット】TEL5244・1011
写真/撮影=阿部章仁氏