足立朝日

「オウムはいらない」   入谷でデモ 反対署名呼びかけも

掲載:2011年7月5日号
 入谷のアレフ(オウム真理教)施設に抗議する「足立入谷地域オウム真理教(アレフ)対策住民協議会」の集会が6月11日(土)、旧入谷南小学校体育館で開かれた。
 入谷9-27-3の4階建てのビルをアレフ関連の合同会社宝樹社が昨年3月に取得、都内最大の教団施設となった。区では「足立区反社会的団体の規制に関する条例」を公布するなど対策を講じてきたが、転入する信者は増え続けている。
 集会前に2度目となるデモ行進も行われ、約200人が参加。2㎞にわたって「オウムは入谷から出て行け」などシュプレヒコールを上げて行進、アレフ施設前で抗議文を読み上げた。
 集会では近藤やよい区長が挨拶。来年1月にある公安審査委員会の審査で、オウムの観察処分の延長などが議論されることから、「出て行って欲しいという意志を表せるかは地域の力。1人でも多くの署名をお願いしたい」と呼びかけた。
 また、01年に設立された世田谷の烏山地域オウム真理教対策住民協議会の事務局長が講演。監視ボックスを設置しての監視活動や、現状周知のための情報紙の発行など取り組みを説明。「署名は10万が目標。大変だが続けていくしかない」「協議会は、集会後、親睦を図るなど、あまり意気込まずに、息を長く続けることが大事」と助言した。
 足立区は、アレフのガス管敷設の道路使用許可申請を公益に反するとして不許可に。条例に基づき、報告書がアレフから提出されなかったことに対し、過料処分を通告してきた。
 これに対しアレフは取消請求の訴訟を起こし、道路使用については6月7日、過料については同30日に、第1回口頭弁論が開かれた。区は法廷で断固闘っていく考えを明確にしている。

写真/アレフ(オウム真理教)反対の住民集会=旧足立入谷南小学校体育館で