足立朝日

千寿葱ピクルス発売 区内企業と施設が協力

掲載:2011年11月5日号
 「地域活性化のため地元ブランドを使った新商品をつくろう」と千寿葱を使ったピクルスが完成、10月に行われた区民まつりをスタートにして本格販売が始まった。
 企画発案したのは、千住1丁目にある足立異業種交流会・未来クラブ所属の「㈲J&Cコア」。同社は販売促進企画とグラフィックデザインの会社で、杉浦謙治社長(58)が、足立区発東京名物として千寿葱に注目。千寿葱は、葱農家、葱市場、葱商の3者の目利きによって出荷される高級葱で、江戸時代から味にこだわる料理人専用として卸されてきた葱だ。そこで、千寿葱を取り扱う㈲葱茂(ねぎしげ)の安藤将信専務に相談。さらに製造を足立障がい者相互支援ネットワークのAふらんき(全36施設)に依頼。3団体が協力し合い「東京名物 千寿葱ピクルス」が完成した。
 区民まつり会場で試食した人からは「酸っぱいイメージの強いピクルスでしたが、このピクルスはあまり酸っぱさは感じず大変食べやすくておいしい」といった感想が多く聞こえた。
 同ピクルスは、無添加で賞味期限は2カ月。ねぎ嫌いな子どもたちも食べられるようにマイルドな味にした。税込500円とやや高めだが、千住葱初の加工品で、千住葱を手軽に味わえる逸品だ。パックには千寿葱についての説明も書かれているのでお土産にもピッタリ。また、飲食店などでも、簡単な調理で提供できるのでオススメだ。
 現在、Aふらんきと㈲葱茂で販売中。ただ今、千寿葱ピクルスを販売してくれるお店を募集中。
【問合せ】TEL090・7236・1403 Aふらんき事務局(谷在家福祉作業所内)、TEL3881・0160㈲葱茂

写真上/千寿葱のピクルス
下/右から杉浦社長、安藤専務、Aふらんきの阿出川事務局長、J&Cコアの藤井さん