足立朝日

足立1丁目の大島さん宅で珍事 「えっ!黄身のない卵」

掲載:2011年11月5日号
 足立1丁目在住の大島秀利さん(82)の家で、黄身のない白身だけの卵が見つかり一時大騒ぎになった。
 奥さんの寿美(すみ)さんが、サラダに使おうとスーパーで購入しておいた卵をゆで卵にして切ってみると〝黄身がないっ!!〟 。慌てて家族を呼んで「何だこれは」と大騒ぎ。気味が悪いので食べずに、ASA梅田五反野店に連絡した。
 (公財)東京都農林水産振興財団・農林総合研究センター畜産技術科の小嶋禎夫氏によると、これは無黄卵(むおうらん)と呼ばれている卵。「通常、卵は黄身となる卵黄が卵管(らんかん)と呼ばれる腸の様な場所を通る際の刺激で、白身(卵白)が分泌され包み込む。ごく稀に卵黄でないものを卵黄と勘違いして白身が分泌されてしまうことがあり、それによって起こった現象ではないか」と話す。通常、出荷前に卵に光を通して中をチェックするため、出荷されることはほとんどないという。また、大島さんが購入した卵は白い卵で、赤い卵に比べて光の透視率も高く、非常に珍しいとのこと。
 大島さんは「これだけ生きてきて初めての体験。記念に宝物にしちゃおうかな」と笑顔で話していた。

写真/白身だけの卵を手に大島さん夫妻=自宅で