足立朝日

あだち区民大学塾 万葉集で古典の美しさを講義

掲載:2011年11月5日号
 NPO法人あだち学習支援ボランティア・楽学(がくがく)の会(小林徹代表)、区生涯学習センター、区教育委員会の共催による「あだち区民大学塾」が、10月に全4回で「声を出して読む万葉集」の講座を開いた。
 講師は前江北図書館館長の石井清弘さん(扇1丁目在住)。機械メーカーのサラリーマンから転職し、興本、花畑、江北の図書館長を務め、今年3月に勇退した。花畑図書館時代に始めた、声に出して源氏物語を読む講座が好評だったのを機に、古典の講義を続けている。
 古典の良さを石井さんは、「日本語の美しさが出ている。日本人の心の動きを文学に表現した繊細さ、叙情的なところが私自身しっくりくる」と話し、「まず大人が読んで楽しんで、子どもにも教えてもらえたら」。
 参加者は、古典に詳しい人や初心者など様々。「古典を理解し、みんなと感想を話し合うのが楽しい。自分のためにやっているんです。ボケ防止」と石井さんは笑う。
 秋の夜長、昔の人たちが綴った言葉の数々に触れてみてはいかが。

写真/前江北図書館館長の石井さん