足立朝日

第十四中で避難所運営訓練 都「地域の底力再生助成事業」を活用

掲載:2011年12月5日号
 第十四中学校避難所運営(防災)訓練が11月20日(日)、校庭と体育館で行われた。第十四中学校近隣自治会連合会(箭内邦安会長)主催。
 平成23年度東京都地域の底力再生助成事業を利用して実施したもので、区内では初。参加記念品の非常持出袋約400個、炊き出し用の釜と鍋を同事業の助成金で購入した。
 訓練は毎年行ってきたが今回は東日本大震災を教訓に、「命を守る方法」「地域住民同士の連携プレー」「安否確認の方法」にポイントを置いて、より具体的な内容となった。
 伊興町自治会の区民消火隊と同校の中学生消火隊7人(登録メンバーは10人)が、可搬ポンプを使って放水訓練を実施。また、「ボランティアを支える会」の生徒15人が、PTAの指導の元、500個のおにぎりを作った。
 消火隊のリーダー・上枝(うええだ)和明くん(3年)は、「基本が大事なので、みんなで頑張った」。1人30個以上のおにぎりを握ったという女子生徒たちは、「愛情をこめて握った」「上手にできた」と、いずれも頼もしい感想を語った。
 「これは避難所に来る前にやるべきことの訓練。災害時にどう命を守るか、いかに生き残れるか」と箭内本部長。本部長としては、食料品の確保などが今後の課題と話す。

写真上/手製のおにぎりを配る生徒たち=第十四中体育館で
下/助成金で購入した道具