足立朝日

TDU千住キャンパス移転を 前に記念フォーラム

掲載:2012年1月5日号
 東京電機大学(TDU)がシアター1010で12月9日(金)、東京千住キャンパス移転記念フォーラムを開いた。
 パネルディスカッションでは、藤田聡氏(機械工学科教授)をコーディネーターに、近藤やよい区長、田村信一氏(日本テレビ放送網㈱技術統括局担当 取締役専務執行役員)、古田勝久学長、高橋時市郎・産官学交流センタ
ー長(情報メディア学科教授)、山田あすか・建築学科準教授が、『「まちづくり」と「人づくり」』をテーマに語り合った。
 近藤区長は「区の一定程度の都市基盤整備は一区切りついた。これからは更なるステップ、医療、介護、福祉などに中心を移していかなければならない。TDUの人的資源で、ウインウインの関係を築けるまちづくりをしていきたい」と期待を述べた。
 大学側の参加者は、子どものための環境づくりや、地域を限定して情報を発信するエリアワンセグによる駅利用客の街への誘導、地域との交流や防災など、まちづくり協力へのアイデアで応じた。
 終了間際、客席から日の出団地自治会の菱沼政司会長(80)が質問の声を上げた。これまで、電大キャンパスを含む北千住駅東側のまちづくりに尽力してきた立場として、地域の最大の関心事である街の活性化への効果を尋ねたものだ。
 地元住民とのコミュニケーションをどう取るかの質問に対して、「足立区を故郷と考えてもらえるような施策を、充実していきたい」と近藤区長。また、5000人の学生が地域を利用する可能性はあるかの問いには、古田学長が「通常25%が下宿するので、1000人以上は近隣に下宿すると思う。11~12月は理工系学生は朝遅く夜も遅い。お店を開けていてください」と太鼓判を押した。
 菱沼会長は「地元とどう関われるかが問題。まずは良かった」と安堵の笑顔を見せた。

写真/区長と電大関係者によるパネルディスカッション=シアター1010で