足立朝日

足立工業高校 ペットボトルから植木鉢を製作

掲載:2012年2月5日号
 足立工業高校(栗田博校長)の生徒たちが、ペットボトルからフラワーポット(植木鉢)を製作、試作品を完成させた。
 同校は環境授業として昨年12月、廃プラスチックリサイクルシステム装置を導入した。1つのポットに必要な材料は、500複のペットボトル6本、キャップ22個。着色は飲料のラベル3枚を混ぜるだけで、染料は使わない。これらのチップを200度の熱でペースト状にし、金型に乗せてプレスする。チップ投入から成形まで数分。仕上げにドリルで水抜きの穴を開ければ完成だ。しっかりと厚みがあり、安定もいいので使いやすい。
 製作に参加した逸見(へんみ)拓矢さん(2年)は、「初めは難しかったけど、慣れたら楽しい。色の合成がいろいろできるのが面白い」。ラベルによって完成品の色が変わるため、配合を工夫する。
 古藤一弘教諭は、「幼稚園児などを招いて一緒に作れば、地域との連携にもいい」と話す。4月からは本格的に授業に取り入れていく。
 区から来年の国体会場となる東京武道館周辺を飾る花の器に使いたいとの提案もあり、ペットボトルの回収も含めて忙しくなりそうだ。

写真/出来たてほやほやの植木鉢を持つ逸見さん。後ろがプレス機=足立工業高校で