足立朝日

加賀中学校「職業人の話を聴く会」 1年生が「働くことの意味」を学ぶ

掲載:2012年3月5日号
 加賀中学校(渡邊弘行校長/加賀2丁目)では、1年生を対象に「職業人の話を聴く会」を定期的に開催。1年次から「働くこと」への意識を高め、2年次の職場体験へと結びつけている。
 今年は2月9日に、同校多目的室で実施。講師は、鈴木順子さん(東京ニューシティ管弦楽団コンサートマスター)、川島繁次さん(イラストレーター)と足立朝日新聞記者。
 鈴木さんは、音楽の素晴らしさを伝えると共に、実際にバイオリン演奏を披露。その伸びやかな調べが1年生を魅了した。さらに、「時間をかけて練習すれば良いのではなく、自分に合った方法が大事で、それは勉強にも当てはまる」ことを強調した。
 小さな頃から絵を描くことが好きだった川島さんは、中学生の時に仲間と作った冊子を故・手塚治虫氏に送付。同氏から届いた厳しい評価と激励の手紙を披露して、「『驕ることなく真摯に努力する大切さ』を学び、今がある」ことを語った。
 足立朝日記者は、「相手と良い関係を築くことで、初めて本音の取材ができるが、それは学校生活での友だち関係と同じである」ことに触れた。さらに「たったひとつの命を大切にしてほしい」というメッセージを送った。
 102人の生徒たちは、私語ひとつすることなく「働くことの喜びや大変さ」を語る講師の話に聴き入った。

写真/宝物の手紙を披露する川島さん