足立朝日

自転車盗を減らそう! 区内高校生が啓発活動

掲載:2012年3月5日号
 足立区では刑法犯認知件数ワースト1位再脱却へ向けて、新たな緊急対策を発表した。
 警視庁と連携したビューティフル・ウィンドウズ運動などの対策によって、平成22年に4年ぶりにワースト1位を脱却したが、昨年に再びワースト1位となっている。
 犯罪認知件数が多い=犯罪が多く治安が悪いというイメージだが、6割が自転車盗で凶悪犯罪は少ない。マイナスイメージが一人歩きしている現状がある。自転車にカギをつけて盗難を減らすことがワースト1脱却につながるとして、区では啓発に力を入れている。
 多発する自転車盗難の緊急対策として、区内の高校生ボランティア「自転車盗難なくし隊」が、街で呼びかけを行った。
 22日(水)は、アリオ西新井店の駐輪場で、都立足立西高校(小池幸彦校長)と足立工業高校(栗田博校長)の生徒が、自転車盗難防止のポケットティッシュや、還付金詐欺の注意を呼びかけるチラシを配布した。
 西高校の生徒は軽音部員15人。学生の呼びかけとあって、足を止める人が多く見られた。
 足立区のキャラクター、ビュー坊に入った坂井南月(なつき)さん(2年)は、「面白そうだから入ろうと思った。暑い」と初着ぐるみの感想。苦労の甲斐あって、子どもに大人気だった。
 工業高校は柔道部、ウエイトトレーニング部、サッカー部の20人が参加。自転車の前カゴのカバーかけも行った。
 20日(月)は、青井高校生徒がサミット五反野店駐輪場で活動した。

写真/西高校生がビュー坊に入って呼びかけた=アリオ西新井駐輪場で