足立朝日

41.「赤稲荷神社」

掲載:2012年3月5日号
神明1‐1‐8

今回は、綾瀬川にかかる内匠(たくみ)橋の東に鎮座する氏神様「赤稲荷神社」を紹介。同社は、その名の通り赤い色をした木造の社殿がある神社だ。現在の社殿は2代目で、かつて屋根も赤く塗られていたことから「赤稲荷」と呼ばれるようになった。花畑の大鷲神社の濱中厚生宮司の兼務社で、交通量の多い道路に面して小さな鳥居が、内側に大きな鳥居が立つ。祭神は蒼稲魂命(ウカノミタマノミコト)。例祭日は2月の初午日で、濱中宮司を迎えて家内安全と商売繁盛の祈祷神事が催される。
 同社は、江戸時代、神明1‐12の星野家の屋敷神であったが、祭神が大洪水により現在地に流れ着いたのが縁で村に祀(まつ)られるようになったと伝えられている。また、赤稲荷の社が壊れると、必ずといっていいほど村に災害が起こっていた。
 境内には、明治16年(1883)に献上された身を清める水の入った石「盥漱石(かんそうせき)」や元禄4年(1691)銘の庚申塔、大正5年(1926)銘の馬頭観音菩薩が刻まれた石塔などがある。
【問合せ】TEL3883・2908濱中宮司
【交通】「綾瀬駅」から「八潮市役所」もしくは「八潮駅北口」行きバスで「神明町」下車徒歩約3分

写真上/昭和7年に建て替えられた赤色の社殿
下手水舎(てみずや)を囲う柱も赤い