足立朝日

竹ノ塚踏切事故から7年 悲願の立体化、今秋着工

掲載:2012年4月5日号
 竹ノ塚駅南側の大踏切横で3月15日(木)、7年前の事故を悼む献花式が行われた。
 事故が起きたのは2005(平成17)年の同日。誤って遮断機の上げられた踏切で準急列車にはねられ、2人が死亡、2人が負傷した。事故の要因である「開かずの踏切」の立体化は地域の長年の悲願だったが、昨年12月に事業認可が下り、今年秋の着工が決まった。
 献花式には竹ノ塚駅付近鉄道高架化促進連絡協議会や地域住民など、200人が参加。事故発生時間の午後4時50分頃、徐行する通過列車に合わせて、1分間黙祷した。
 近藤やよい区長は「(立体化の)工事着工のうれしい報告ができる。7年という異例の早さは、地域の一致団結があったからこそ」と挨拶。高橋俊枝さん(当時75)の遺族、加山圭子さん(56)は「あっという間の7年。母の犠牲がこのような形で実が結ばれるとは思ってもみなかった」と、立体化促進への地域の尽力に感謝を述べた。
 工事完了は2020年の予定。

写真/徐行する急行列車に合わせて、約200人が黙祷