足立朝日

　わたなべ音楽堂ベルネザール（中央本町４‐12‐５） で、「あったかコンサート」のファイナル・ガラコンサートが３月11日（日）に開かれた。
　昨年８月から「東日本大震災復興支援のための足立区演奏家による」と銘打って、４回にわたって開かれてきたもの。「被災地のために何かしたい」というオーナーの渡辺啓乎（ひろこ）さんの相談を受けて、東京藝術大学修士課程の学生、鈴木絢美さんと西崎萌恵さんが制作を担当した。
　この日のチケットは２カ月前に完売。全員で黙祷した後、過去３回の出演者９人による心のこもった演奏に約70人の聴衆は聞き入った。「見上げてごらん夜の星を」は一緒に合唱し、被災地への思いを一つにした。
　チケット代の一部に加え、毎回会場で行った物販の収益、協賛金の総額は15万円。そのうち13万円は、被災地の子どもたちのための「桃・柿育英会」に寄付した。２万円は薬や絵本の購入に当て、藝大生たちがキャラバンを組んで被災地に直接届け、演奏会も開いた。