足立朝日

千住大橋さくら公園完成 千住大橋駅周辺の開発進む

掲載:2012年5月5日号
 開発が進められている千住大橋駅周辺地区で、まちづくりの象徴である千住大橋さくら公園(千住緑町1‐1)が完成。4月8日(日)に開園式が行われた。
〈千住大橋駅周辺の開発事業〉
 同地域の開発は、ここに本社と工場を構える㈱ニッピが創業100年を機に、工場の集約と土地利用転換を兼ねて、計画がスタートした。
 同社、関連会社の㈱リーガルコーポレーション、独立行政法人都市再生機構(UR)、足立区が連携して、約12haもの広大なエリアの開発に当たっている。これまで区内では、西新井駅西口(日清紡跡地)、北千住駅東口(JT跡地)など再開発が行われてきたが、複数企業からなる開発事業者は初という。
 現在、住宅地区の一部は完成し、3月から入居が開始している。また、国道4号と公園前をつなぐ主要区画道路1号と足立区画街路11号線は完成。区が施工者の千住大橋駅前の交通広場は、平成25年末までに完成予定。全エリアの開発は、28年度完成予定。
〈千住大橋さくら公園〉
 面積は約5000㎡。すぐ横を京成線が走り、昨年12月に完成したニッピ本社の新社屋(5階建て)が隣接して建つ。
 敷地の大半はみどりの広場が占め、四隅にそれぞれ、まちかど広場、にぎわい広場、砂場のある幼児用のこども広場、大型のすべり台が設置されたみどりの小山が作られている。
 10年前から千住大橋駅周辺まちづくり連絡会(小谷野貴由会長=千住橋戸町会長)と事業者のニッピ、リーガル、施行者のURが協議を重ねてきた。4年前に発足した連絡会内の景観部会(岡本行央部会長)を中心に、公園のデザインを提案。小山の周囲にはドングリのなる木を配置するなど、子どもが自然の野山に近い環境で遊べるように作られている。
 開園式では区制80周年を記念して、100年前にアメリカから桜の返礼として贈られたハナミズキから育てた苗木、区制50周年時にアメリカの里帰り桜から育てた苗木が植樹された。

写真/みどりの小山のすべり台。奥は㈱二ッピの本社ビル