足立朝日

43.蒲原(かばら)神社

掲載:2012年5月5日号
東和3‐2‐13

 今回は、春の桜がきれいな東和3丁目にある「蒲原神社」をご紹介。同社は、例大祭の時に奉納される足立区無形文化財の〝蒲原囃子〟があることでも知られている。
 祭神は、宇迦之御魂命(ウカノミタマノミコト)。瘡守(かさもり)稲荷と、水神宮の2つの末社がある。例祭日は10月の第1日曜日(本祭りは3年に一度)。
 創建は不詳だが、元は東和1丁目にある円性寺の境内に祀られていた同社が、江戸時代の終わり頃の万延元年(1860)に、氏子らにより現在の場所に移築されたと伝えられている。
 同社は、大正13年(1923)に起きた関東大震災などにより度重なる修改築が行われてきた。現在も残っているものとしては、天保5年(1834)の水神宮の盥漱石(かんそうせき)や、年代不明の灯篭などがある。
 また、区の保存樹に指定されているイチョウは見事。このイチョウは神社が建立される前からあり、地域の象徴として住民を見守ってきた。
【交通】「綾瀬駅」から東武バス「葛飾車庫」行きで「東和一丁目」下車徒歩約1分

写真上/神社に咲く桜は風情たっぷり=今年4月
下/昭和63年(1988)に竣工した社殿