足立朝日

第4回東京芭蕉祭 隅田川からスカイツリーも

掲載:2012年6月5日号
 第4回江戸東京芭蕉祭が5月16日(水)に開かれた。区観光交流協会主催、運営はNPO法人千住文化普及会(櫟原文夫理事長)。NPO法人本所深川、NPO法人芭蕉翁おくのほそ道ネットワークも参加し、区内外から約60人が集まった。
 江戸時代の俳人、松尾芭蕉がおくのほそ道に旅立ったのが、1689年のこの日(旧暦3月27日)。それにちなんで、323年前の芭蕉の旅を追体験クルージングした。
 一行は江東区深川にある芭蕉記念館、芭蕉稲荷神社などを見学、近くの高橋船着場から屋形船に乗った。一旦、隅田川を下って海から汐留近辺の景色を眺めた後、千住目指してさかのぼった。途中、アサヒビールタワーの金色の壁面に映るスカイツリーの姿など、新たな名所の風景を楽しんだ。
 船内では、梅津保一・おくのほそ道大学長の講演も。参加者の一人、藤枝菜穂子さんは大学生。芭蕉の句とそこに詠まれた場所の美しさに魅せられ、「おくのほそ道女子の会」を結成し、会員の同年代の女性3人で参加した。芭蕉ファンたちは年齢を超えて交流を深めていた。

写真/屋形船に乗り込む参加者の皆さん=江東区・高橋船着場で