足立朝日

今年は強いぞ 六月中野球部   都大会3位の大健闘

掲載:2012年6月5日号
 六月中学校(平沢安正校長)の野球部が、5月の第65回東京都中学校野球春季大会(東京都中学校体育連盟主催)で3位の好成績を収めた。
 東京都は約600校の激戦地で、都大会には予選を突破した32校が進出。六月中は初戦と2回戦を延長戦で勝つ粘り強さで駒を進めたが、5月26日(土)の準決勝で早稲田実業に5対3で惜敗した。足立区からは西新井中(2回戦敗)も出場した。
 六月中の都大会での活躍は、平成15年の準優勝以来。以降は区内34校中ベスト16程度で、目立たないチームだった。今回の大健闘を監督の岡田裕樹顧問は、「この冬から自分たちで考えて動く力、自主性がついた。誰かが抜きん出ているというより全員で戦うチーム」と分析。「過酷な冬の練習を、本当に頑張った」ことが強さに繋がった。部員は40人で、出場選手は3年生全員の16人。人任せにしないチーム作りのため、主将は5人による日替わり。
 一番厳しかった練習は、「室内の走りこみと筋トレ」(岡田浩幸主将)。乗り切れたのは、「秋の大会で九中(区内強豪校)に負けた悔しさをバネに、春は絶対勝つ、と思った」(相澤峻平主将)。複数主将でも支障はなく、「結構仲良く話し合いをしながら、状況に応じて工夫している」(清水颯人主将)。
 延長戦など苦しい試合が続いたが、投手の今吉瞬也くんは「みんなと声を掛け合って、深呼吸して切り抜けた」。エースの藤井翔太主将は、「自分たちのレベルがわかったので課題をしっかり練習して、夏に優勝して関東に行って、できればその上も行きたい」と抱負。
 「今までよりも圧倒的に努力して、足腰と手のマメを作って、夏を迎えたい。結果を求めないで一試合一試合、みんなで楽しんで戦いたい」。都大会で主将を務めた浅野高成くんが、決意を語った。
 仲間と交わす笑顔に、強い絆と気合いが伝わる。

写真/頼もしく成長した3年生フルメンバー=六月中で