足立朝日

Vol.120招かれざる客 浅丘 ルリ子

掲載:2012年8月5日号
コミュニケで演じる驚きのドンデン返し

 浅丘ルリ子主演、アガサ・クリスティー作「招かれざる客」――と聞くだけで、期待に胸が高鳴る。共演は古谷一行、安奈淳、石井一孝、川﨑麻世、不破万作、斉藤暁、原田優一ら豪華キャスト。ミステリーの傑作ならではのスリリングな展開に、最後まで目が離せない。
 ブリストル海峡の霧が立ち込める深夜。車が溝にはまり込んで立ち往生した男が、助けを求めた館では殺人事件が起こっていた。謎が謎を呼び、皆が怪しい。アガサ作品ならではの大ドンデン返しが圧巻だ。
 今回、浅丘はアガサ作品3回目の主演を務める。その喜びを、「サスペンスものは、お客様が『犯人は誰か』と捜す喜びがあり、もともと好きなのですが、その中でもアガサ・クリスティーの作品はどれも大好きなので、3度も連続で主演ができて幸せです」と語る。
 過去のアガサ作品で、心に残る思い出がある。「昨年主演させて頂いた『検察側の証人』では、歌を歌ったり、ダンスを踊ったりするシーンがあり、とても楽しかったです。映画で観るのも好きな裁判劇を、舞台で自分が演じることが出来たのも楽しい思い出です」
 今回の個性際立つ俳優陣との共演に対する期待も大きい。「古谷さんはドラマで、安奈さんとは昨年舞台で、石井さん、不破さんとも何度か舞台でご一緒させて頂きました。川﨑さん、斉藤さん、原田さんとは初めてですが、このような素晴らしい方々とお芝居が出来るのを、今から楽しみにしています」
 女優としての心がけは「共演者の皆さんと仲良く楽しくお仕事をすることを常に心がけています。いつも開演前には楽屋でおいしいコーヒーやお茶を飲みながら、共演者の皆さんとコミュニケーションをとっています」と万全。さらに、健康に関して、「『自分の体は自分で守る』をモットーに、体のケアやストレッチは欠かせません」と微笑む。
この絶え間ない努力が、浅丘の美しさを引き立てている。
 稽古を通じて同劇場と既に縁のある浅丘は、「この作品で足立区の皆様にお会い出来るのを楽しみにしております」と心待ちにしている。【上演日時】10月13日(土)午後2時【場所】シアター1010【料金】7500円、足立区制80周年記念区民特別割引=3980円(サンキュー80周年/2階席のみ)フレンズ会員10%引【チケット】TEL5244・1011。