足立朝日

撮影＝窪田愛子さん＝西新井本町１丁目在住

　「おーい、オタマがいたぞ」と一人の子が言えば、「どれどれ」と集まって来る子どもたち。「おお。いた、いた」と、田んぼの中をのぞき込むみんな。最後に駆けつけたのは、網を持った子どもだ。その光景をじっと見詰めるのは案山子（かかし）さん。着ているシャツがなかなかオシャレなお兄さんかかしだ。
　足立区の西のはずれ、鹿浜２丁目にある都市農業公園。窪田さんは、西新井駅前からバスに乗ってやって来た。今年も猛暑が続いた夏だったが、ここは緑が多いせいか、涼風も吹いて、いくらか涼しい。
　夏休みとあって、子どもたちの姿がチラホラみえた。聞くと、この子たちは、近くの小学校のサッカーチームの子どもたち。「何か、虫か魚でも捕まえよう」と繰り出したようだ。
　時代は変わっても、子どもたちは、魚とりや虫とり、自然や探検が大好きなのだ。「外で遊んでいる子どもたちを見つけると、ホッとしますね」と窪田さん。
【メモ】都市農業公園　開園時間＝午前９時～午後５時、休園日＝年末年始（12月28日から１月４日）、入園料＝無料、駐車場＝有料(普通車１６０台)、交通＝東武線・梅島駅、西新井駅（東口）からバス「都市農業公園」行き、終点下車。TEL３８５３・４１１４（選者・学芸員 小林基治＝日本写真会同人）