音楽は心に与えるものがたくさんある
語りかけるように響くフルートの音色は、その人が発した言葉のように、豊かに心に伝わってくる。
足立区の仲間との「葦音(あしのね)」、ハープとのデュオ「リディア」、ジャズの「トロワ・クール」。3つのユニットをベースに、エントランスコンサートなど、自然に音楽に触れられる場での活動が多い。
もっと気軽に構えずに、音楽に親しんで欲しい。区内の演奏家たちに共通するそんな思いによって、毎年この時期に開催されている「足立区音楽祭」で、副実行委員長の一人として運営に携わっている。
2000年に足立区に転入してきた時には、「ホールがあることすら知らなかった」。結婚など身辺の様々な変化が一段落した時に目に留まったのが、音楽祭参加者募集の広報の記事だった。
そこで、区内在住のメゾソプラノ歌手・たぐちたみさんと出会い、仲間たちと「葦音」を結成。「もっともっと音楽を知ってもらいたい、伝えたい」との思いが膨らんだ。
フルートとの出会いは、生まれ育った福井県で小6の時。音を出すだけでも初心者には難しいはずだが、「すんなり入れた」。
中学、高校と吹奏楽部で活躍。フルートで短大に進もうと、紹介してもらった先生が留学で不在。代役としてやって来たのが、東京藝大の教員だったことで運命が変わった。実力を見込まれ、「藝大も知らなかったのに、あれよあれよという間に東京の大学に行くことに」と笑う。音楽の持つ力が、演奏者を導くのだろう。
足立区で教室を開いてから、生徒との得がたい出会いもあった。85歳の男性は、90歳で他界するまでフルートへの情熱は人一倍だった。「お年寄りでも、本当にどんどん上達した。私の方が勉強させていただいた」
「音楽って、きっと心に対して、人に与えるものがたくさんあると思っていて、そういうものを感じてもらえるように、いつも演奏したいと思っている」
新たな挑戦も忘れない。9月3日(月)の音楽祭のスタートイベントでは、足立ブランドの有限会社大塚竹管楽器製の篠笛を演奏した。
「疲れた時には、その時聴きたいと思う音楽を聴いてください。〝飲むクスリじゃなくて聴くクスリ〟 」。楽器に吹き込む息のように、優しく深い言葉から、音楽への自然体の愛情が伝わってくる。
語りかけるように響くフルートの音色は、その人が発した言葉のように、豊かに心に伝わってくる。

もっと気軽に構えずに、音楽に親しんで欲しい。区内の演奏家たちに共通するそんな思いによって、毎年この時期に開催されている「足立区音楽祭」で、副実行委員長の一人として運営に携わっている。
2000年に足立区に転入してきた時には、「ホールがあることすら知らなかった」。結婚など身辺の様々な変化が一段落した時に目に留まったのが、音楽祭参加者募集の広報の記事だった。
そこで、区内在住のメゾソプラノ歌手・たぐちたみさんと出会い、仲間たちと「葦音」を結成。「もっともっと音楽を知ってもらいたい、伝えたい」との思いが膨らんだ。
フルートとの出会いは、生まれ育った福井県で小6の時。音を出すだけでも初心者には難しいはずだが、「すんなり入れた」。
中学、高校と吹奏楽部で活躍。フルートで短大に進もうと、紹介してもらった先生が留学で不在。代役としてやって来たのが、東京藝大の教員だったことで運命が変わった。実力を見込まれ、「藝大も知らなかったのに、あれよあれよという間に東京の大学に行くことに」と笑う。音楽の持つ力が、演奏者を導くのだろう。
足立区で教室を開いてから、生徒との得がたい出会いもあった。85歳の男性は、90歳で他界するまでフルートへの情熱は人一倍だった。「お年寄りでも、本当にどんどん上達した。私の方が勉強させていただいた」
「音楽って、きっと心に対して、人に与えるものがたくさんあると思っていて、そういうものを感じてもらえるように、いつも演奏したいと思っている」
新たな挑戦も忘れない。9月3日(月)の音楽祭のスタートイベントでは、足立ブランドの有限会社大塚竹管楽器製の篠笛を演奏した。
「疲れた時には、その時聴きたいと思う音楽を聴いてください。〝飲むクスリじゃなくて聴くクスリ〟 」。楽器に吹き込む息のように、優しく深い言葉から、音楽への自然体の愛情が伝わってくる。