足立朝日

足立区小学生新聞スクラップコンテスト 区内小学校から234点の応募!

掲載:2012年11月5日号
 「内容、分量、工夫の仕方などを基準にしましたが、昨年以上にすばらしい出来で、優劣付け難かったです」――。審査委員長の石岡勝彦・島根小学校校長は、全体の講評でこう絶賛した。
 昨年に続き行われた足立区小学生スクラップコンテストは、10月13日(土)表彰式が行われ幕を閉じた。今回のコンテストは、夏休み中にロンドンオリンピックがあったことから、これを取り上げた児童が多かったが、昨年の東日本大震災以降に盛り上がった環境問題やエコに目を向けたスクラップも目立った。
 今回も、テーマをしぼって記事を選び、自分らしいコメントを添える子どもたちのエネルギーを感じさせるコンテストになった。


足立区小学生スクラップコンテスト(区教育委員会、朝日新聞社、朝日小学生新聞、足立朝日など後援、足立成和信用金庫、アダチン、JCN足立など協賛)の表彰式が10月13日(土)、北千住マルイ10階にあるシアター1010アトリエで行われた。
式には、10人の入選者と父母が参列、石岡審査委員長、審査委員の佐藤衆一・千寿第八小校長、太田勝彦・千寿桜小校長、足立区朝日新聞販売店会の各店主、来賓として高杉浩明・足立成和信用金庫理事長、堀越総明㈱ボングゥー社長、森田敬一㈱JCN足立常務らが出席した。
 式が始まる前に、足立区のキャラクターの一つ・ゆるキャラのアダチンが愛嬌を振りまいて登場、子どもたちの人気を集めた。式では、まず主催者を代表して、渡辺伸樹・足立区朝日新聞販売店会会長(ASA梅田五反野所長)が「皆さんは、記事を理解し、まとめ、自分の感想を書くという大変な作業をされました。これからも、ぜひ新聞と触れ合ってください」と挨拶。
 今回のコンテストの経過が報告された後、10人の入賞者に賞状と副賞の図書カードが贈られた。また、今回、学校をあげて多数のスクラップを応募した千寿第八小学校に特別賞として「学校賞」が贈られた。 
 続いて来賓の高杉足立成和信用金庫理事長が立ち「私も毎朝、大事な記事をスクラップしていますが、皆さんのやり方がとても参考になりました。新聞を読む習慣をぜひ続けてください」と話した。最後に、石岡審査委員長が、全体講評、個々の作品を評価して激励した。
◆内容と講評
 最優秀賞に選ばれた桒原さんは、「知りたがりやのスクラップ」と題して、「新聞には、自分の知らないことが詳しく載っていて、知りたがり屋の私にはピッタリ」と書き、スクラップをしている自分の写真も添えた。日付順に夏の出来事の記事をまとめ、しっかりと感想を書いたことが評価された。金賞の岩下くんは、「地球の今」「ぼく達の地球上で起こっていること」と題して、「毎日の地球の変化を新聞で追ってみます」とし、「今日の一句」を添えた力作。
 銀賞の菱木さんは、自分が2月からスイミングスクールに通っていることから、ロンドンオリンピックの競泳に焦点を当てて記事を選んでまとめ、銅賞の小学校1年生の村松くんは、「ボクが気になるきじを一つ選んで調べることにした」と書き、各記事にユニークな感想を入れた。江坂くんは、「オンリーワンスクラップブック」として生態系と社会に色を分けて記事を貼りこんだ。釜屋くんと飯島くんは、ともにオリンピックをテーマにスクラップし、釜屋くんは、メダル数の予想と結果を入れて自分を評価、飯島くんは、2冊のスクラップにびっしりと感想を入れた。
 足立朝日賞の佐藤さんは、「外国から見た日本―戦争と平和―」をテーマに、オリンピックと原爆の記事を選び対比させる方法が評価された。アダチン賞の塚本さんは、動物が大好きで、特にパンダの誕生と死についての気持ちを記事を通して表したのが評価された。JCN足立賞の三上さんは、「環境とエコ」をテーマに、多数の記事を集めてまとめ、的確な感想を加えたのが目に留まった。
《石岡勝彦審査委員長(島根小校長)の話》
 2回目で、レベルが上がったなと感じました。賞をとった作品は、コメントがしっかりしていることが特徴です。どの作品も、一生自分の宝物になると思います。
《佐藤衆一審査委員(千寿第八小校長)の話》
 レベルが高くなりましたね。新聞のスクラップは、まとめたり、理解したりすることで、普段の学習に役に立つんだなあとつくづく思いますね。
《太田勝彦審査委員(千寿桜小校長)の話》
 昨年にも増してすばらしい作品が揃いました。テーマをしぼり、自分の考え、感想が詰まっていて、子ども達の学びになったんだなあ、と思いますね。

写真上から①/審査委員らとともに記念写真に納まった入賞者と父母の皆さん=シアター1010アトリエで
②/石岡審査委員長から表彰を受ける最優秀賞の桒原さん
③/お互いの作品を見る入賞者と父母たち
④/あいさつする足立区朝日新聞販売店会の渡辺会長
⑤/アダチンと一緒に審査委員。右から石岡、佐藤、太田の各校長


◆入賞作品&喜びのコメント
【最優秀賞】
桒原ひかり(千寿本町小6年)さん

 賞をもらって、飛び上がるほどうれしいです。初めてのスクラップでしたが、記事を選んで貼ったりするのが楽しかったです。
【足立朝日賞】
佐藤萌(千寿本町小5年)さん

 最初は、オリンピックを中心にスクラップしていましたが、広島の原爆の記事が印象的で、それを結び付けました。
【アダチン賞】
塚本真衣(伊興小5年)さん

 動物が大好きで、今夏はパンダのことが一番気になったので、記事をまとめました。まとめたりするのが楽しかったです。
【JCN足立賞】
三上瑛子(東伊興小6年)さん

 スクラップを始めたら、時間がかかって大変でしたが、わからないことがたくさんわかって良かったです。