足立朝日

「信濃一茶桜」植えられる 一茶まつりの炎天寺

掲載:2012年12月5日号
 六月3丁目にある江戸の俳人・小林一茶ゆかりのお寺・炎天寺(吉野秀彦住職)の「一茶まつり」が、11月23日(金・祝)行われ、あいにくの雨を楽しむかのように、大勢の人が訪れた。
 この日は、一茶ゆかりの長野県信濃町にある県の天然記念物である閑貞桜(シダレザクラ)から育てた苗木の植樹式が行われた。
 一茶がこの桜を愛で「山桜花の主や石仏」の句を詠んだことから、炎天寺一茶まつり委員会では、この桜を「信濃一茶桜」と命名した。
 一茶像の横に植えられた苗木は、5m以上にも育った立派な苗木で、同寺では「来春、淡いピンクのシダレザクラが見られることを期待しています」と話す。
 合わせて、同じ場所に建てられた秀彦住職の父・孟彦(もうげん)和尚が詠んだ「命継ぐ者いる幸よ初明り」という句碑、一茶七福神石柱も一緒に除幕された。
 このほか、境内では、甘茶接待や名物の奉納蛙相撲などが行われ、賑わった。

写真/植樹を行う吉野住職=炎天寺で