足立朝日

★トピックス

掲載:2012年12月5日号
◆地元住民の悲願 竹ノ塚駅付近立体化、起工式行われる
 竹ノ塚駅付近の鉄道高架化する「東武伊勢崎線(竹ノ塚駅付近)連続立体交差事業」の起工式が11月4日(日)、第十四中学校体育館(竹の塚1-8-1)で開かれた。
 竹ノ塚駅付近の踏切は、いわゆる開かずの踏切として長年、町の東西を分断してきた。05年(平成17)3月、駅南側の踏切で係員が誤って遮断機を上げたことにより、準急列車に跳ねられ2人が死亡、2人が負傷する事故が発生。立体化は区民の悲願だった。
事故後、鉄道高架化促進連絡協議会の呼びかけで集まった署名は、22万人分。地元住民、議会、区が一体となって国に要望した苦労が実り、昨年12月に事業認可が下りた。区による施行は都内初で、工事着手まで異例のスピードとなった。
 近藤区長は「鉄道高架化が最終目的ではなく、足立区の北の玄関口にふさわしい竹ノ塚駅周辺のまちづくりを通じて、地域の更なる発展を目指し、取り組んで生きたい」と挨拶。関係者らが工事の安全を祈願して鍬入れを行い(=写真)、式の最後は十四中吹奏楽部による祝賀演奏で締めくくられた。
 事業区間は約1.7㎞。竹ノ塚駅を立体化し、駅の両側にある2つの踏切を除去するほか、周辺の都市計画道路、交通広場を整備する。完了は10年後の予定。
◆素人ボランティア・尾上劇団、ふたたび参上 あだち1万人の介護者家族会
 あだち1万人の介護者家族会(緒方邦子会長)主催のお楽しみ会が11月20日(火)、コーシャハイム北千住(日ノ出町)で開かれた。
 同会は平成13年、誰もが良い介護を受けられることを目標に、福祉部高齢サービス課高齢調整係を事務局として設立された区民活動組織。会費は無料で、会員は約250人。研修会や講演会の開催、介護者の悩み電話相談などを行い、介護者をサポートしている。
 公演したのは素人ボランティア・尾上劇団(加藤和子座長)。本拠地は越谷だが、呼ばれれば日本中どこへでも飛んでいく。出演料も交通費も無料。
 演目は「瞼の母」。お馴染みの人情ものだが、コーシャハイムの清掃係の男性(=写真左)や、白翁会(老人会)のメンバーなども役者として登場すると、アドリブの迷演技に客席は大笑い。最後は座長が悲痛な母の思いを熱演、感動で締めくくった。
 参加者たちは手作りのあたたかい公演に、生き生きとした表情で拍手を贈った。
◆シャッターアート感謝状贈呈
 11月15日(木)、区役所14階レストランピガールで、足立高校(中央本町1丁目)と潤徳女子高校(千住2丁目)に区と西新井大師商栄会(鈴木利男会長)からシャッターアートの感謝状が贈られた。
 2校は、西新井大師門前の商店街に夏休みを利用してシャッター絵を描いた。今年3年目で、西新井大師商栄会のシャッター絵は全部で15枚になった。近藤区長は「皆さんが描いた絵は、その絵の前を通る人たちを楽しませてくれる素敵な絵です。長い間、地域の人たちに愛される絵となることを願っています」。西新井大師商栄会の中田貢博副会長は「これからは皆さんの描いてくれた思いを大事にして、思いを感じながら丁寧にシャッターを開け閉めしたいと思います」と、それぞれ感謝の言葉を述べた。
 足立高校の片岡舞美さん(1年)は「暑い中の作業は大変でしたが、OBの先輩方や多くの方に支えられて楽しく作業することが出来ました」と話した。潤徳女子高校生の一人は「ペンキの塗り方や絵のバランスを考えるのに苦労しましたが、出来上がった作品には大満足で、終わった後の達成感が心地良かったです」と話した。

写真/大師商栄会の皆さんと両校の生徒たち