足立朝日

JOTOクラブ 被災地でスポーツ支援

掲載:2012年12月5日号
 北千住駅東側の総合型地域クラブ「JOTOクラブ」(出口正雄会長)が11月17日(土)・18日(日)の2日間、東日本大震災の被災地を訪れ、スポーツ支援を行った。
 「仮設住宅入居者の運動不足を、スポーツでなんとかしてほしい」。こんなメルマガを、岩手県総合スポーツクラブ連絡協議会が発信しているのを、スポーツ推進委員でJOTOクラブ・ゼネラルマネージャーの三谷弘明さんが発見。運営委員会で話すと、「被災地の人に一緒に何かできないか」と意見が上がった。
 先方と連絡を取り、要望のあった「SUN陸リアススポーツクラブ」に、スポーツ推進委員3人、スポーツ吹矢協会員1人を含む9人のJOTOスタッフが出向いた。
 会場は岩手県大船渡市三陸町綾里中学校体育館。同校の校庭に建てられた仮設住宅で、90世帯が生活している。仮設入居者のほか、近隣住民や小中学生ら約40人が集まった。
 JOTO一行は、誰でも簡単に楽しめるファミリーテニス、ビーチボールバレー、椅子に座ったままでもできるスポーツ吹矢を丁寧に指導した。
 自分たちが帰った後も、続けて貰えるようにとの思いを込めて、JOTOクラブからラケットを寄付、竜日本スポーツ吹矢協会から吹矢4セット、区スポーツ振興課からはボールなどが、支援物資として渡された。
 日本スポーツ吹矢協会公認指導員の横田博文さんは、「子どもたちも夢中で、2日目はみんなムキになっていたほど」と、手ごたえを喜ぶ。
 出口会長は、「向こうでいろいろ見てきて勉強になった。当クラブにとっても、これから新しい方向が見えた気がする。足立区だけでなく、スポーツは楽しいんだよ、ということを広めていきたい」と語った。

写真/被災地の人たちと。青い服がJOTOクラブ=綾里中体育館で