足立朝日

巳年パワーをもらおう! 生物園で巨大なヘビの脱け殻展示

掲載:2013年1月5日号
 昔から縁起がいいと言われているのが、ヘビの脱け殻。財布に入れておくと金運がアップするとか。でも、本物にはなかなかお目にかかれない。
 生物園には、見事な全身の脱け殻が、12月14日(金)から展示されている。そのサイズは、5・2mというから巨大だ。
 脱け殻の主は、同園で飼育されているビルマニシキヘビ。体長4・5m、体重42㎏で、一番太い胴回りは60㎝もある。普通は岩に体をこすり付けるなどして脱皮するため、完全な状態の脱け殻は珍しく、生物園のスタッフも初めて見たという。
 この「快挙」は、ラッキーな偶然とスタッフの機転のたまもの。水槽の掃除で中に入った両生類・爬虫類担当の内田浩輝さんが、タイミングよく脱皮しかけているのを発見。なんと、それを人間の手で手伝い、成功したのだそうだ。
 果たして、ヘビの皮を脱がせる感触とは、どんなものなのだろう。
「水に入るのが好きなヘビなので、表面の皮がふやけてブヨブヨ。長い靴下をクリクリッと脱がすみたいに。性格の大人しい子なので、全然嫌がらずにさせてくれました」と内田さん。
 体の大きいヘビは皮が厚く、破れにくいことも味方した。苦労したのは脱がせることよりも、同じ水槽にいるカメとの攻防だったとか。「脱け殻を食べようとちょっかいを出してきたので、穴が開いてしまった部分も」
 脱皮には兆候があるという。目が真っ白になり、体全体がうっすら白く濁る。その後、元の色に戻り、しばらくして脱皮が始まるそうだ。だが脱皮は夜間が多く、予測はしていても滅多に見られない。今回のグッドタイミングは、まさに巳年パワーのなせる業かも。殻が大きすぎて財布に入らないのが残念? 展示は1月31日(木)まで。
【ヘビ脱皮殻お守り】
 運にあやかりたいという人には、生物園オリジナルグッズ「ヘビ脱皮殻お守り」がおススメ。かわいいヘビのイラストが描かれた円形の透明なシートの中に、本物のビルマニシキヘビの脱け殻が入っている(今回の全身抜け殻とは別のもの)。
 黄 (金運)、青(勉強運)、緑(健康運)の3種類で、各350円。人気商品のため、1人2つまで。TEL3884・5577生物園

写真上/「水槽の上に展示されているビルマニシキヘビの大きな脱皮殻と、担当の内田さん。水槽内右側岩の横に、殻の元持ち主のヘビがいる
下/ヘビ脱皮殻お守り。直径4・5㎝なので、財布にも入れられる