足立朝日

区制80周年記念 区内産野菜を使った宝船

掲載:2013年1月5日号
 12月12日(水)、区役所中央館1階ホールに巨大な野菜の宝船が出現。「豊穣野菜の宝船」は区制80周年を祝うとともに、その喜びを多くの区民と共有するために区と区内農業者が協力して制作した。
 制作には実行委員会(新井宏治委員長=「新井園芸」代表)が組織され、農研親栄会やJA東京スマイル足立地区青壮年部、足立花卉部会など区内の農業者約40人が参加。11日(火)から制作が始まり、12日(水)に完成、14日(金)に解体して野菜の宝分けが行われた。
 船は、高さ約3m、長さ約4m、幅約0・9m。区内農家20人が作ったコマツナ、ブロッコリー、赤丸ダイコンなどが1・5tトラック2台分使われた。また、船の隣には「宝船は、室町時代に良い初夢を見たいという庶民感情の中から起こった。野菜の宝船は、江戸時代に農作物を扱う商人たちが正月の初荷に作り得意先に納めていた」などと書かれた立札も置かれた。
 14日(金)の宝分けでは朝10時配布開始にもかかわらず、8時半から行列ができ、袋詰め野菜559人分があっという間になくなった。
 新井実行委員長は「一番苦労したのは、イベントに合わせて作物を作ること。大きさの同じものを使わないと船のバランスがとれないため、あらかじめ作物を多めに作ってきました。区制80周年を祝うとともに、区内農業もPRできたと思います」と話す。

写真/巨大な野菜の宝船=区役所で