足立朝日

町会・自治会が 地域の力 区民への 活動アピール必要

掲載:2013年1月5日号
 町会・自治会事例発表会「これがあだちの底力!!」が12月15日(土)、区庁舎ホールで開かれた。区内の435町会・自治体が情報交換や地域活性化を図るもの。
 一昨年12月~昨年3月に、区民、町会自治会、NPO等任意団体に対してアンケートやヒアリングを行った「地域や人のつながりに対する意識調査」の結果が報告された。
 9割以上の区民が地域活動の重要性を認識していながら、6割の人が町会・自治会に未加入。理由は、「何をしているかわからない」が最も多く(33%)、次に「忙しい」(28%)、「加入方法がわからない」「勧誘されていない」「加入のメリットがわからない」などの回答があり、町会・自治会の活動が区民に伝わっていない現状が明らかになった。
 また、町会・自治会の課題に、役員の高齢化やなり手不足を上げる団体が80%以上。半数以上が高齢者の見守りと防災関連活動を課題としていた。
 有馬康二町会・自治会連合会会長は、足立区の防災への取り組みについて、「他区に比べて先駆的。平成12年春の市民防災大学で、各区の災害担当参加者から質問が殺到した」と評価。近藤やよい区長が「防災の物資は町会を通して配られる。町会加入のメリットとして対策をしたい」と強調した。
 定期的に食事会を開いて高齢者見守りを強化した「保木間第四アパート自治会」(小峯君子会長)、防災冊子を作成・配布した「綾瀬東町会」(和田政雄会長)、会長の任期を定めることで活性化した「興野町会」(中川健治郎会長)、30代の事務局長をきっかけに若い世代を増やした「パークタウン東綾瀬自治会」(上遠野幸子会長)が、それぞれ取り組みを報告した。