本木南町18‐8
本木新道を一本入った住宅街にある駐車場にポツリと社が建っている。今回紹介する「熊野神社」は、駐車場に小さな鳥居と社だけがある神社だ。祭神は伊邪那美命。「おくまのさま」とか「おくまんさま」と呼ばれ親しまれてきた。
小さな社には扉が2つあり、かって右が熊野神社、左が合祀した三峰神社といった作りになっている。交通安全、家内安全、商売繁盛、大願成就、夫婦円満、武運長久といった御利益がある。
同社をこの地に祀ったのは、平安末期から鎌倉初期に活躍した武将「豊島清光」と言われている。
清光は、荒川下流域に伝わる「六阿弥陀伝説」に登場する人物で、同伝説の登場人物や話しの細かい部分は伝わる場所によって多少異なるが、ここでは以下のように伝えられている。
清光の姫は嫁ぎ先で不遇な目に遭い、荒川へ身を投げてしまう。それを悲しんだ清光は姫を弔うため、熊野の寺社にこもり神仏に祈願した。そこで得た霊木を海へ流すと、遠く太平洋を隔てた荒川に漂着。清光は、荒川岸を通りかかった僧に依頼し、6体の阿弥陀仏を彫らせ6カ所の寺に安置した。そのうち元木で作った阿弥陀が、昔この地にあった善覚寺にあったことから本木という地名が発した。
豊島氏は熊野を崇敬し、荒川下流一帯に熊野信仰をもたらした。ここ本木の熊野神社も、その伝説の1頁に深く関わる神社だ。
【交通】「北千住駅」から東武バス「本木二丁目」経由「西新井大師」行きで「本木小学校」バス停下車徒歩約3分
本木新道を一本入った住宅街にある駐車場にポツリと社が建っている。今回紹介する「熊野神社」は、駐車場に小さな鳥居と社だけがある神社だ。祭神は伊邪那美命。「おくまのさま」とか「おくまんさま」と呼ばれ親しまれてきた。

同社をこの地に祀ったのは、平安末期から鎌倉初期に活躍した武将「豊島清光」と言われている。
清光は、荒川下流域に伝わる「六阿弥陀伝説」に登場する人物で、同伝説の登場人物や話しの細かい部分は伝わる場所によって多少異なるが、ここでは以下のように伝えられている。
清光の姫は嫁ぎ先で不遇な目に遭い、荒川へ身を投げてしまう。それを悲しんだ清光は姫を弔うため、熊野の寺社にこもり神仏に祈願した。そこで得た霊木を海へ流すと、遠く太平洋を隔てた荒川に漂着。清光は、荒川岸を通りかかった僧に依頼し、6体の阿弥陀仏を彫らせ6カ所の寺に安置した。そのうち元木で作った阿弥陀が、昔この地にあった善覚寺にあったことから本木という地名が発した。
豊島氏は熊野を崇敬し、荒川下流一帯に熊野信仰をもたらした。ここ本木の熊野神社も、その伝説の1頁に深く関わる神社だ。
【交通】「北千住駅」から東武バス「本木二丁目」経由「西新井大師」行きで「本木小学校」バス停下車徒歩約3分