手塚治虫の遺志 三部作で脈々と
人間による地球環境の破壊を憂い、あらゆる命の大切さを独自の作品で訴え続けた故・手塚治虫。その理念が、劇団わらび座に脈々と引き継がれている。
大好評を博したミュージカル『火の鳥 鳳凰編』(2008年)、『アトム』(2010年)に続き、この5月にはシアター1010で『ブッダ』を上演する。同作品のミュージカル化を共に担うのは、齋藤雅文(脚本)、栗山民也(演出)、甲斐正人(作曲)ら一流スタッフ。
齋藤は「8稿まで深く掘り下げる時間の豊かさは、演劇人として幸せ。わらび座は、本来演劇が持つ楽しさ・深さ・可能性を一から思い出させてくれる」と協働作業を喜ぶ。栗山は「三間四方の舞台の中に全ての宇宙があるという発想で取り組む。『世の中に不必要な生命・人間など何もない』というブッダのセリフがあるが、心を痛める事件が多発する現在、多くの皆さんの心に響く作品になれば良いと思う」と抱負を語る。甲斐は「今回は2つのチャレンジ。まずはインドの古代楽器を劇団員に弾いてもらう。2つ目は、ブッダが少年期を過ごしたネパールで、ネパール人によるインド音楽をカトマンズで録音し、舞台にインド的な風を吹かせたい。東北から世界に発信する最高の舞台になりそうな予感」と期待を寄せる。
同公演の目玉のひとつは、今井清隆(パセーナディ王役)、遠野あすか(ミゲーラ役)、石井一彰(ルリ王子)らとの共演。わらび座本拠地の雪深い稽古場での濃密な時間や、㈱わらび座として経営するホテル「温泉ゆぽぽ」の温泉・美味なお酒・食事もゲスト俳優にとってはエネルギーの源となる。
シッダールタ(ブッダ)を演じるのは、わらび座を代表する俳優の一人・戎本みろ。「ブッダと手塚先生の魂、現代の様々な問題と立ち向かっている方々と志をひとつにして、壮大な作品に向き合いたい」と語る。その目は、既にブッダのごとく慈愛に満ちている。シアター1010で上演された『坊っちゃん!』で主役を演じた三重野葵も、今回はタッタ役で登場する。勇壮・壮大な今作品第一弾は、この足立区から!
【上演日】5月7日(火)~5月12日(日)【場所】シアター1010【料金】8千円(フレンズ会員10%引)【チケット】TEL5244・1011
人間による地球環境の破壊を憂い、あらゆる命の大切さを独自の作品で訴え続けた故・手塚治虫。その理念が、劇団わらび座に脈々と引き継がれている。
大好評を博したミュージカル『火の鳥 鳳凰編』(2008年)、『アトム』(2010年)に続き、この5月にはシアター1010で『ブッダ』を上演する。同作品のミュージカル化を共に担うのは、齋藤雅文(脚本)、栗山民也(演出)、甲斐正人(作曲)ら一流スタッフ。
齋藤は「8稿まで深く掘り下げる時間の豊かさは、演劇人として幸せ。わらび座は、本来演劇が持つ楽しさ・深さ・可能性を一から思い出させてくれる」と協働作業を喜ぶ。栗山は「三間四方の舞台の中に全ての宇宙があるという発想で取り組む。『世の中に不必要な生命・人間など何もない』というブッダのセリフがあるが、心を痛める事件が多発する現在、多くの皆さんの心に響く作品になれば良いと思う」と抱負を語る。甲斐は「今回は2つのチャレンジ。まずはインドの古代楽器を劇団員に弾いてもらう。2つ目は、ブッダが少年期を過ごしたネパールで、ネパール人によるインド音楽をカトマンズで録音し、舞台にインド的な風を吹かせたい。東北から世界に発信する最高の舞台になりそうな予感」と期待を寄せる。
同公演の目玉のひとつは、今井清隆(パセーナディ王役)、遠野あすか(ミゲーラ役)、石井一彰(ルリ王子)らとの共演。わらび座本拠地の雪深い稽古場での濃密な時間や、㈱わらび座として経営するホテル「温泉ゆぽぽ」の温泉・美味なお酒・食事もゲスト俳優にとってはエネルギーの源となる。
シッダールタ(ブッダ)を演じるのは、わらび座を代表する俳優の一人・戎本みろ。「ブッダと手塚先生の魂、現代の様々な問題と立ち向かっている方々と志をひとつにして、壮大な作品に向き合いたい」と語る。その目は、既にブッダのごとく慈愛に満ちている。シアター1010で上演された『坊っちゃん!』で主役を演じた三重野葵も、今回はタッタ役で登場する。勇壮・壮大な今作品第一弾は、この足立区から!
【上演日】5月7日(火)~5月12日(日)【場所】シアター1010【料金】8千円(フレンズ会員10%引)【チケット】TEL5244・1011