足立朝日

トピックス

掲載:2013年4月5日号
◆「木はモダニズムの外に広がる可能性」木造とまちを考えるセミナー
 3月13日(水)、東京電機大学東京千住アネックスで、約30人が参加して、セミナー「まちなか木造の未来」が行われた(写真)。
 同アネックスにある「スタジオ・クハラ・ヤギ一級建築士事務所」が主催、大学講師をしている八木敦司さん、久原裕さんの二人が「木造のもつ新しい魅力がまちを変える」をテーマに、新しい木造建築の事例と技術を中心に、それを応用した内外装術からまちづくりを提案した。
 セミナーの中では、①従来木造の弱点と言われていた「耐震」「耐火」が強化され、弱点は過去の話になった②木造建築は、普通の住居→柱→内装材→バイオマスと、30年ごとに使い方を変えることで90年間も循環するエコな素材③木と鉄などハイブリッドで展開できる④生物由来の材料で、経年変化する木はデザイン性にすぐれ、かつ癒しの素材――などと話され、「モダンデザインによって世界の街並みは均質化しているが、木はモダニズムの外に広がる可能性を持っている」ことが、結論的に語られた。【メモ】同事務所HP=www.s-k-y.jp

◆生涯学習センターが千葉県旭市を被災地慰問

 生涯学習センター(平野昌暁所長)の呼びかけで、3月3日(日)、被災地、千葉県旭市への慰問が行われた。
 旭市は6mを越す津波により、死者13人、行方不明2人、家屋全壊336などの大きな被害が出た。現在も飯岡地区100戸、旭地区50戸の仮設住宅で、多くの人が生活している。
 慰問にはボランティア、サークル有志、足立工業高校生、センター職員の計33人が参加。ひな祭りを楽しんでもらおうと、ひなあられや130個の花の鉢植えを届けた。鉢は足工生がペットボトルから製作、ガーデニングボランティアが花を植えたもの。
 東京足立相撲甚句会(林太一会長)が、仮設住宅の間を拍子木を打ち鳴らして練り歩いて告知(写真)。会場では落語や相撲甚句、マッサージや傾聴ボランティアなどで交流した。「買物以外は半年も外に出ていないという人が、拍子木の音で出てきてくれた。みなさん、明るくて、こちらが元気をもらった」と林会長。
 3月23日(土)には同センターで「生涯学習ボランティア・サークルPR体験フェア」を開催。旭市の被災者によるメッセージシンポや、「フタバから遠く離れて」の上映が行われた。

◆「楽学の会」10周年記念「あだち生涯学習ネットワークフォーラム」行われる
 全国でも珍しい学習ボランティアグループ「NPO法人楽学の会」(早坂津夜子代表)が、創立10周年を迎え、3月17日(日)、千住5丁目にある生涯学習センターで、特別講演会とパネルディスカッションを開いた。
 パネルディスカッションは、「学びの場を核とした地域の絆づくり」がテーマ。平沢茂文教大学教育学部教授をコーディネーターに、パネリストとして、鈴木章生目白大学社会学部教授、鈴木伝一足立区地域文化課長、櫟原文夫NPO法人千住文化普及会理事長、荒昌二郎NPO法人ふるさと学舎理事長、早坂津夜子NPO法人楽学の会代表の5人が参加して、「地域の絆づくり」の重要性、ノウ・ハウを話し合った。