足立朝日

　東和地域を歩くとあちこちに『水』が目に付く。街を流れる水路、そして公園の池……。「東和」には地域住民をなごやかな気分にする物や人で溢れている。今回は、「東和」周辺で見つけたお店や企業を紹介。

Ａ散歩にピッタリのオシャレな緑道
　東和地域の中心を東西に走る「八か村落し親水緑道」は、水路沿いに植えられた四季折々の植物が楽しめ、様々な彫刻なども置かれるオススメのお散歩コースだ。
　ヨーロッパ調のレンガ敷きや小さな壁泉がある全長約２・４kmの静かな緑道は、平成４年に国から「手づくり郷土賞」を受賞している。
　この「八か村落し親水緑道」は「八ケ村落堀」を整備改修したもの。「八ケ村落堀」は江戸時代この辺りが新田地帯だった頃に、現在の六木から大谷田、東和、綾瀬へと続く長い水路のこと。また八ケ村は水路を経由していた八つの村を指している。
　彫刻で特に目を引くのが３つの形の違うイカリ。それぞれの時代に合わせ形を変えてきたイカリが見て取れる。水路のある地域ならではの彫刻の一つだ。水という点では、緑道近くの東和地域学習センター前には亀の彫刻「亀蔵」がある。そちらも散歩ついでにチェックしてみては？

Ｂホッとできるパン屋さん
　葛西用水親水水路沿いに、木造りの温かみのある雰囲気のパン屋「グリーンフィールド」（東和２‐18‐９、TEL０８０・４３２３・０３３８）がある。
　同店は「自分たちが食べておいしい物をお客さんにも食べてもらいたい」をコンセプトに、昨年６月、新井田直樹店主（42）がオープンした。
　約70種の様々なパンが並ぶ店内。お昼頃には無くなることもしばしばで、その時は、一度店を閉め夕方から再開するそうだ。
　オススメのパンは、四角い形をした「キューブクリームぱん」（１６０円）、12種類のスパイスを使ったカレーに甘めのパンを浸けて食べる１日10個限定の「つけカレーパン」（２５０円）。それに最近販売を始めた大納言のパン「Ｇ納言」（２００円）などだ。
　「来店オススメ時間は、午前10～11時と午後４時～４時半頃です。店内にはイスもあります。散歩の途中にぜひ、お立ち寄りください」と新井田店主。
【営業時間】午前６時半～午後７時　※パンが品切れの場合は中休み有り、水・木曜定休。
【交通】「綾瀬駅」または「亀有駅」南口からはるかぜ号で「中川四丁目」下車徒歩約１分

Ｃ大きな医療・福祉の複合施設
　東和親水公園に隣接した巨大な複合施設が、特定医療法人「大坪会」（大坪修代表）が経営する「東和病院」、特別養護老人ホーム「イーストピア東和」、介護老人保健施設「ホストピア東和」だ。
　そのうち、イーストピア東和の１階にある喫茶コーナーでは、ボランティアグループ「青い空の会」が様々な活動を行っている。編み物の得意な人やピアノの出来る人など、昔とった杵柄を生かして『先生』として活躍してもらい、みんなで元気になろうというもの。「身体の元気、脳の元気、心の元気、すべて揃わないといけません。うちでは教える側も教わる側も元気になってしまう」と秋草好子代表。また、ハイキングなどで上高地へ出かけるなど元気いっぱいに活動している。
　４月25日（木）には、「楽しく歌う会、おしゃべり会」が行われ、参加者は笑顔で元気いっぱいに歌を歌って楽しんだ。同会はボランティアを募集中。連絡はTEL０９０・３４９９・４７０７まで。
【交通】「綾瀬駅」または「亀有駅」南口からはるかぜ号で「東和病院前」下車すぐ

Ｄ足立ブランド認定企業「三幸」ここにあり
　足立ブランド認定企業の一つでアクリル製ファッションパーツの製
造販売で元気な「㈲三幸」＝小沢頼孝社長（東和５‐12‐24、TEL３６２９・０３３１）が東和にある。
　同社は、平成24年度第７回ＴＡＳＫものづくり大賞においてiPhoneのカバー「i-jacket」（２０００円～）で単独開発部門の優秀賞を獲得した。i-jacketは、透明度の高いアクリルに浮世絵などがキレイに裏刷り印刷されているのが特徴で、さらに特殊な吸着テープで気軽に着せ替えが出来るのも嬉しい商品だ。小沢社長は「iPhoneという世界基準の品物に日本の浮世絵などをデザインするという技術で、世界に向けて発信したい」と熱く語る。
　また、その他にも同社ではアクリル製のICカードケースやストラップなど様々なアクセサリーを製造している。
　毎年12月に区役所庁舎ホールで行われるものづくり展などで購入できるほか、インターネットで制作を依頼することもできる。HP

写真Ａ上／洋風造りのせせらぎ道
Ａ下／イカリの彫刻

写真Ｂ上／Ｇの形をしたG納言（左）とエッグロール
Ｂ下／思わず寄って見たくなるウッド調のお店

写真Ｃ上／楽しげに歌う参加者
Ｃ下／大きな複合施設

写真Ｄ上／TASKものづくり大賞の優秀賞「i‐jacket」
Ｄ下／小沢社長