足立朝日

トピックス

掲載:2013年5月5日号
◆神領堀緑道が完成、明治時代にあった「めがね橋」が復元
 足立区の北西部・舎人5丁目の見沼代用水から分岐し、南の江北2丁目まで続く全長約6kmの水路・神領堀。このうちの環状7号線より南の部分約1・1kmの区による整備が終わり、3月30日(土)、その拠点となる「熊の木ひろば」(江北2‐43先)で、地元の人約300人が参加して盛大な竣工記念式典が行われた。
 「熊の木ひろば」には、3年前、工事の途中で発掘された当時の水門「熊之木圦」と、「熊之木橋(通称・めがね橋)」が見事に復元され、また循環式の水も流されて、優美な景観が誕生した。
 式では、近藤区長、渡辺議長、梶和夫第13地区町会・自治会連絡協議会会長が挨拶した後、3種類の桜の植樹とくす玉が割られ(写真)、全国大会で優勝した江北小学校金管バンドが「ムーンライトセレナーデ」などを演奏、式典を盛り上げた。

◆TOHOシネマズ西新井で視覚障がい者が映画を楽しむ
 4月20日(土)、TOHOシネマズ西新井で、音声ガイド付き映画「船を編む」が上映され、NPO法人アイ・サポート=三谷求代表(興野2-24-18-101)の利用者10人ら視覚障がい者が上映を楽しんだ。
 これは住友商事の社会貢献チームの協力により行われたもの。視覚障がい者たちは、劇場入口で小型ラジオを渡され、ラジオ電波を使い放送される情景や字幕文字のナレーションと、映画から聞こえる役者のセリフや音楽で観賞した。
 観賞後、利用者からは「音声ガイドのおかげで海の様子が目に浮かんで良かった。また他の映画も見に来たい」といった声が聞こえた。「視覚障がい者の方にとって、一般の人たちと一緒に映画館で公開したばかりの映画を見られるのは、大変嬉しいことです」と三谷代表。
 過去にアイサポートでは10回ほど映画鑑賞しているが、TOHOシネマズ西新井では今回で4回目。以前には「大奥」や「ノルウェーの森」を見て楽しんだ。

◆東京土建足立支部 区と災害時協定&分会レスキュー隊発足
 東京土建足立支部(島原孝執行委員長)が、3月に足立区と「災害時における応急対策業務に関する協定書」を締結。その延長として、4月21日(日)には、「分会レスキュー隊」を発足した。
 同支部は区内の建設組合として、以前から足立区の防災訓練に積極的に参加。区の助成制度による家具転倒防止にも取り組んできた。そんな中、発生した東日本大震災の被災地支援活動を通じて、岩手県の宮古建設組合や宮古市を視察した経験から、協定締結に至った。
 協定書では災害時に、倒壊建物等からの救出・救助活動や道路上の障害物の除去活動に必要な人員・資機材の提供、避難施設や区施設の応急修繕、応急仮設住宅の建設に関する協力が盛り込まれている。
 「分会レスキュー隊」は区内24の地域に、計333人、総資機材1万95個を配置。発足式に先立って開かれた救命講習会では、60人の隊員が指導を受けた。災害時には自主的な防災・救助活動を行っていく。

◆「金融学習特別推進地区」委嘱期間満了
 オレオレ詐欺や多重債務、老後の資金など、お金に関わる心配事は多い。区民にお金の知識を身に付けてもらおうと、足立区は2年前に「金融学習特別推進地区」に指定。その委嘱期間が3月末で終了し、4月26日(金)、エル・ソフィアで感謝状授与式が行われた。
 東京都金融広報委員会の支援により、身近なお金に関する学習活動等を推進する事業で、区消費者センターが出前講座、大規模講演会、セミナー、日本銀行・東京証券取引所見学会などを実施。小学生向けの学習ゲームや、高齢者向けの講座なども。
 岩渕仁志・都金融広報委員会事務局長は「推進地区は終了したが、さまざまな形で今後も協力、活動していきたい」と挨拶。橋本弘・産業経済部長(写真左)に感謝状が手渡された。