足立朝日

区内都立高出身者を中心に7人採用 荒川河川敷ゴルフが気を吐く

掲載:2013年6月5日号
 足立区の西端、新田の荒川河川敷にある「新東京都民ゴルフ場」(茂出木庄一社長)が今注目を集めている。「河川敷ゴルフ場の発祥の地」として知られる同ゴルフ場だが、一昨年、昨年と区内都立高校出身者を中心に7人を職員として採用、新企画もスタートさせて奮闘中だ。
 「区内高校生を採用して、区内の就職戦線に少しでも貢献したい」というのが、3年前からオーナーになった茂出木社長の方針。
 昨年は、渡邉大朗さん(都立足立東高校卒)、松島麻衣さん(同荒川商業高校卒)、鈴木美穂さん(同淵江高校卒)の3人。一昨年は、秋吉勇さん(同青井高校卒)、溝口竜哉さん(同足立東高校卒)、遠山愛美さん(同赤羽商業高校卒)、高野かれん(同荒川商業高校卒)の4人を採用。
 同ゴルフ場は、荒川河川敷約18万㎡を足立区から借りて営業している9ホールの短いコース。平日3000円、土・日3500円、追加9ホールが、各2000円、土・日2500円という料金体系で、「気軽に遊べる」「川風に吹かれてのプレーはさわやか」などと、土・日を中心になかなかの人気だ。
 入社した7人は、ゴルフプレーの研修をみっちり受けた後、受付やキャディ、コース整備などに毎日汗をかいている。
 4月からは、キャディがプレーにも参加できる新企画を始めたところ(予約が必要)、「人気急上昇です」(三島徹男支配人)。
 7人は「就職難のこの時期に、楽しく充実して仕事をしています」と喜んでいる。
 三島支配人は「埼玉県などの河川敷と比べ賃借料が高くて、運営が大変です。しかし、歴史と伝統の河川敷ゴルフを守るため、懸命に頑張っています。都、区ともにぜひ支援してほしい」と話している。
【メモ】年中無休、駐車場45台。TEL3919・0111。HP

写真上/上段左から秋吉さん、溝口さん、渡邉さん、下段左から松島さん、遠山さん、鈴木さん、高野さん=新東京都民ゴルフ場で
下/水辺の芝生が一段と映える新東京都民ゴルフ場